■月 ●日  No5603


 うちの会社って裏で動かしてる休眠会社が結構多いせいか
 そのせいでその休眠会社が使っている権利を間違って主張する困った人が
 一定割合で出まして、裏社会に通じている人はその危険性を理解して触らないでいるんだけど
 中途半端にわかっている半ぐれな方がそれを踏んじゃって焼かれるって案件をちょろりょろ
 みますがいかがお過ごしですか?

 そういえば再度月面で起こった案件ですがあのころには結構な主要メンツを
 うちのところに引き込んでいたせいか博麗の巫女たちが無事異変を解決した
 ってことがありました。そのときになんですが、北白河先輩がやっばい
 武器をいくつか借り受けたらしくて、その実態が見えてそうとうやばいな
 って思いました。威力だけなら戦術核兵器並みと言えるでしょう。
 もっとも魔術を使ったりしなきゃ、途中で燃え尽きるので、一般の国からは
 危険視されないというおまけつきです。

 いわゆるレールガンでありまして、使用目的は単純明快、月面ないしこちらにやってくる
 小惑星を迎撃するためのもんってことです。ただし中古だとかで定期的に
 保守をするってことで話がついたわけです。 ええどうみてもうちに
 保守費用肩代わりさせる気満々です。

 まあ魔術を併用すればきちんと地上にタングステンロットを落とせますから
 かなりやばい兵器ですね。使えるかどうかは別問題ですし核兵器よりは
 はるかにハードルが高い(そもそも術者と承認者がいる)って代物ですから
 地上には使えないでしょう。
 
  

 

 

           

■月 ●日  No5602

 得意な弾幕は板飛ばしなまな板やで。風速10mを超えるとまな板飛ばすのは禁止になってるで。
 博麗の巫女の候補って何人か確保されていてな。それなりの学校にでてそれなりの生活を
 送れることになってるで。こいつらはそろいもそろって親がいないことになってるで。
 どうみても非人道的なやり方にしか見えんのは気のせいじゃないで。

 もっとも今の博麗の巫女は幻想郷で育っているんや。生まれ?しらんがな。
 子供連れ去って、遺伝的疾患がある子供に挿げ替えるってやつをどっかの国がやっていたけど
 そこまで酷くはないらしいで。巫女の資質は生まれ持ったもんよりもむしろ
 後天的な訓練のほうが重要なんや。
 
 ちょうどスポーツの特待生みたいなもんや。
 バンジージャンプをしたりスカイダイビングをしたりすると金もらえるんや。
 こういうのが大好きな人には天国みたいなもんや。
 もちろん博麗の巫女の候補には上がったけど、その後勉強したいとかそっち方面に
 才能が開花してしまってそのまま別の職業に行ったりとか、あの悪名高い八雲商事に
 行っちゃったやつもおるで。そいつと知り合いだけど酒癖悪いから博麗の巫女に
 ならないで大正解や。

 誰のことかはわかるやろ?
 
  

 

           

■月 ●日  No5601

 みんなこんばんはまな板やで。今回は霊能局認定の人物を紹介するで。
 二ッ岩 マミゾウ様や。化狸であり、ここにも直接接触がある妖怪や。
 特権もちの素敵なおばあちゃんやで。

 特権というのはここと幻想郷とを自由に行き来していいというライセンスを
 持った妖怪のことや。どちらの世界にいても安定した存在でいられることが
 必要条件で、そのほかにもこちらの世界の法律をある程度理解していることも
 条件になるで。なので基本的にこちらの世界に住んでいた妖怪が特権もちに
 なるケースしかありえんのや。射命丸文がでさえ特権はとれないんや。
 
 特権もち妖怪はそれなりにいるんやが、たとえばうちの場合は特権は
 条件付き所持になるで。つまり、誰かの同行か、機械のアシストが必要や。
 だからうちは後方支援に回っているってわけや。

 それでなマミゾウ様は結構うちのところに遊びに来るんや。
 将棋とかやって遊んでるで、目下最近のマイブームはAIで動く
 囲碁らしいで。妖怪と張り合える強さになったっていうんで数年前から
 素面で戦うようになってるで。すごい話や。

 あとマミゾウ様がおるとな魂魄の糞ジジイがよりつかないで。
 どうやらあの爺、マミゾウ様が苦手なようなんや。弱点みつけたりやな。
 ただマミゾウ様はあの糞ジジイと妖夢ちゃんはそっくりだというんやで。
 納得いかんわ。


  

 

           

■月 ●日  No5600

 妖怪が動画配信サイトで配信するってのも最近は珍しくないご時世ですが
 皆さんいかがお過ごしでしょうか? 家に住んでいる事故物件幽霊と
 突っ込みを入れあいながら実況してるツワモノがいるらしく
 アバター入れるともはや人間だろうがなかろうがお構いなしというあたり
 幻想郷と顕界が溶け合いつつあるのではという仮説も間違いじゃないと
 思います。

 霊能局案件ですがそういうのでうまくいった人と話したんですよ。
 それで、私慣れてますんでいうことで見せてもらったんですよ。
 完全にアバターのそれになってましたよ。そりゃね、妖怪って
 周囲の謂れで姿が変わることがよくあるんですよ。
 
 その結果どうなったって、陰気くさいはずの姿がもう完全に
 コスプレ物のビデオの主演女優みたいになってしまってましたよ。
 周囲から奥さん扱いされているというか、もうこいつ人間じゃないことに
 誰も気づくやついねえだろって思いましたよ。

 で、その人の悩みなんですが、その結果悪影響がないかって
 ことなんですけど、ねえよんなもん。
 同居人が特にマイウェイだと相互干渉でだいたいいい方向に行くよ。
 それ狙いで事故物件狙ってる人結構いるよ。
 
 で、その同居人ですが、朝倉のコスプレ写真を見せてやり方を教えたら
 すげえ違和感ない姿になりやがりました。もうもげろとだけ。

  

 

           

■月 ●日  No5599

 久々に飲み屋で飯食ってたら、突然の衝撃波、おまけに地震である。
 揺れっぷりから間違いない、どっかの馬鹿が超音速飛行したのである。
 ステルスなんかじゃなくて中途半端に低い高度で人間サイズじゃそりゃ
 レーダーになんか引っかからないわな。

 完璧に事案なので、どこの馬鹿がやったのか社内電話かけてそこはかとなく確認
 うちじゃないとわかって一安心。こんなあほなことできるバカは早々いない。
 しかも短時間で終わったというから衝撃波が出たタイミングは思ったより短い
 たぶん強制減速させられたとみた。

 さて高速飛行できる妖怪たちは軽車両扱いとなる。原動機付自転車とかと同じ扱いと
 なっている。よって超音速飛行したら速度違反も速度違反である。
 ものすごい反則金を支払うことになるのだ。もちろんこれには緩和規定もある。
 
 小兎姫とかが捕物とかするときがそうで、こうなると速度規制もあったもんじゃない。
 もっともあの二人の普段の移動方法がスポーツカー系警察車両だったり
 バイクだったりするのでそこは現行法の中でやってるってことだ。

 実際はヘリで移動してることが多いけどね。
 乗り物に変化できる妖怪がいるところは便利だよね。
 本人はかなり大変らしいが。
  



 

           

■月 ●日  No5597

 北海道で音速超えて飛行していた妖怪の捕物やったで。
 一応器物損壊罪でしょっ引いたで。ちなみに決まりては目の前に突然のまな板だったわ。
 16ビットまな板だったのに、残り耐久1000くらいになっていたで、すごいパワーや。
 器物損壊というとピンとこないと思うけど、単純に高速移動の衝撃波で、ガラスが
 数枚割れただけや。結局初犯ってことでその日のうちに釈放や。
 
 最近はステルス兵器が飛んでるってこともあるから、気を付けないとあかんで。
 ちなみに最近は目の前に突然のまな板シリーズにガラス系も追加されたで。
 割られることが多いけど減速はできるんや。 
 
 この方法は超高速移動している妖怪ほど効果があるで。突然のまな板は
 結構絵面的にインパクトがあるんや。回転させながら飛行するときは
 弾幕として256発当てないと破壊できないんや。 16ビットまな板のほうが
 効果は高いな。こっちは6万発以上当てないとだめや。ヘリの機関砲対策で作ったやつや。
 
 最近は飛行訓練時のターゲットに使用したり、一時的な足場に利用することも
 しばしばや。衝撃吸収できるわけじゃないから落下している人間を助けるのは
 むりやけどな。



 

           

■月 ●日  No5596

 みんなこんばんは子供向け番組のぬいぐるみの中身やったことのあるまな板やで。
 あれは潜入捜査やったが、考えてみると早苗ちゃんの件も含めて潜入捜査多いな。
 普通は女子高生の振りして活動しているんだけど、留年しているのって聞かれた
 ことあってな。「お前は知りすぎた」ってすごんでみたわ。厨二チックでええやろ。
 
 霊能局のお仕事ってだいたいはお役所仕事なんや。やってることは害獣駆除の
 範疇で行われるんや。妖怪たちは法的に害獣扱いにされてしまうんや。
 人間の姿をしてればとりあえずいけるんだけどほとんどの妖怪は人間の姿を
 してないから法的に害獣駆除扱いになるんや。
 これ、うまい仕組みになっててな。そうじゃない生き物は動物愛護法の範疇になる
 ってことなんや。動物愛護法の範疇だから妖怪だからっていって虐めたりしたら
 捕まるのは人間の方や。

 例を挙げるとな。妖怪が人間から攻撃されていたら、相手が人間の姿をしていたら
 シンプルに傷害罪適用や。相手が人間じゃなくても意思疎通がきちんとできて
 人間の姿をしていたらとりあえず人間扱いや。そうしなきゃ警察官も
 やってられんな。
 相手が獣だったら普通に動物愛護法や器物損壊などでしょっ引かれるんや。
 結局捕まるって点では同じなんや。妖怪も現行法でいくらでも保護できるって
 わけなんやな。

 妖怪向けの雇用もやってるで。基本的に賢い妖怪が多いから、そのまま仕事できる
 ことも多いんや。普通に職業訓練校に通わせて資格とらせることも多いんやで。 
 法律見ればわかるとおもうんだけどな、相手が人間であるかなんてことは言及されてないんや。
 これが法律の抜け穴ってやつなんやで。