■月 ●日  No5721

 ぶっちゃけて言おう。阿礼乙女の寿命はとっくに過ぎている。というか
 マジで支障が出ている。そんな彼女は弱っていると言えど、健康的な
 生活が出来ている。通常ならもうとっくに寝たきりであるのにである。
 こうなると「あのうすいません、そろそろあの世にごーつーへるのお時間です」
 って言ってもですね、もう全然ダメなんですよ。

 そもそも、オタクの職員あっちに送っているんだから問題ないでしょ
 で終わってしまっているんですよ。それはまずいだろ阿礼乙女。
 まずあかんのが、薬の性能強化ですよ。薬屋の技術とか投入している
 わけじゃないんだけど、そりゃ上等な技術が投入されるわけよ。
 そうすると、当然予防介護とかそっちのノウハウもたまるんですよ。

 んでなにをやりやがったのかというと体力つけようぜの
 号令の元、体を鍛えだしたんですよ。そしたら関節の痛みが消えたって
 言われましてね。そりゃあーた、筋力付いたからですね。
 筋力はすべてを突破するってなんかずれているサムシングが
 発動しまして、あと紅魔館の門番とかが、やっぱりアスリートだから
 そりゃ科学的に鍛えるんですよ。

 んで、もうとっくに過ぎた寿命エクステンドしまくり。このままだと
 普通の人間並みに生きられそうな感じです。
 だいたい閻魔様がいま在宅で仕事で、顕界の私服で評価している
 って話もでてまして、時代は変わったのか、閻魔様の普段着のほうが
 興味あるってコメントもあっていろいろとため息しか出ないこの頃であります。

 

 

 

           

■月 ●日  No5720

 現代の妖怪はもう色々と自分の知名度を維持する活動を積極的に行っているで。
 漫画とかは思いっきり奨励するし、新属性がつくと素直に喜ぶで。
 美少女化や美男子化は超定番や。というかな、この手のブームはもう何百年も前から
 ぐーるぐるしているんや。
 
 もちろん連中はサブカルをガンガン使うで。最近はこれをネットミームにすれば
 海外に飛べることを学んだんや。実際テレビゲームというミームは実際に
 海外に進出成功していてな。昔は取り扱いはどうなんだってって話もあったんよ。
 たとえば某宗教圏と衝突しないかとかそんな感じや。
 
 実際にはそれは杞憂で、衝突しないように修正が加わりながら
 ミームとして広がる方が強いことが分かったんや。おかげで今は
 それが標準になってるで。
 
 さらに最近では大っぴらに外見を変えてよいというミームになってな。
 もう今の流行に合わせて姿をガンガン変えているで。
 奴らにかかればポリコレも好物や。デザインのマンネリがなくなっていいとか
 ほざいていてな業腹やなとあきれたもんや。

 実際はこんなもんやな。

 うちらか?そりゃ流行追わなきゃ推し追っかけできるわけないやろ。

 

 

 

           

■月 ●日  No5719

 台風シーズンになると厳戒態勢になるまな板や。
 最近ではライブカメラとかを使って監視することも増えているで。
 画質が十分だし、赤外線なども併用すると妖怪たちも簡単に網の目を
 突破できないんや。

 うちらが厳戒態勢になるのはなんといっても封じられている関連の
 史跡対策や。実際には封じられているっていうけど、たぶん中身は
 意味消失しているで。消失していない奴って一部の祟り神なんかがそうなんやが
 その辺もだいたいそれくらいの位があるとほぼ我々の世界で
 超絶エンジョイしているんや。

 そうでなきゃ、そもそも影響なんか行使できないんや。
 最近だとテレビゲーム関連で色々ちょっかいだしてソフトの販促に
 役立ったって言ってめっちゃ自慢してきたで。 

 その辺の話は次回にするとして、とにかく史跡とかの被害確認とか
 問題が生じない程度の補強とかは当然行うで。外見を再現する程度の
 改良工事なら法律も突破できるようになっているんや。
 
 それじゃなんで史跡を守ってるってかってそりゃな、世界遺産とか
 守る仕事を表向きの仕事にしているからなんや。まあうちらは
 お役所であって実務は別のところでやるんや。

 あとはうちの部署から災害時とかは緊急参集チームを派遣することもあるで。
 災害時はこのように各省庁と密接に連携して事態の収拾をするんや。

 

 

           

■月 ●日  No5718

 在日外国人が独自のコミュニティをつくるように妖怪も同じようなコミュニティを
 作って経済圏をつくっているのを目撃しているまな板や。
 ただ、最近は色々な地権周りの問題があってな、今回はそういう話や。
 霊能局っていわれているけどやってることがほとんど役所だって言われる理由にも
 なっているで。
 
 不法残土の問題ってのがあってな、いわゆる違法開発なんだがこれがちっとも減らん。
 それでバカな業者が妖怪たちが住んでいる場所なんか何してもいいとばかりに
 変なことをするんや。まずいのはここに役所の担当者がはいっちまうことや。
 役所は一定期間ごとに人事異動があるんやが、これは役所の人間が妖怪の縁を
 作ってしまうのを警戒してのことなんや。
 ここまではいいんやが、問題はそこから先でな。情報がまともに引き継ぎできてなくて
 それが変なやつと結託してしまうとな、無茶苦茶な開発を行ってしまうんや。

 そもそも妖怪が管理している土地ってのは、人間が住むには危険な場所が多いんや。
 それを忘れてなんかアホなことをするとな、事故るんやな。
 事故を起こした連中がどうなるかというとな。まあマスコミの玩具から
 地元民の針の筵やな。 妖怪が手を下す必要もないというか、マスコミに垂れ込む
 くらいはやるな。そんなもんや。
 



 

           

■月 ●日  No5717
 
 台風とか大雨とかが顕界で起こりますと、幻想郷へのルートのいくつかが
 利用できなくなるんですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
 人目につかない場所をゲートにしているので、災害時の遊水地とか
 貯水池とかも有効活用する関係で、幻想郷待機になるってことが
 しばしば起こりますので今日では運休ではなくルート振替を
 採用しています。

 あまりに大雨が続くのであっちでも異変が起こっているのではないか
 って言われることもあります。
 博麗の巫女を顕界に派遣すれば解決だという輩もおりますが
 あっちには別の巫女がいるから大丈夫ですって述べてます。
 博麗の巫女を厄介払いしようったってそうはいかんのだよ。
 ぶっちゃけこっちもノーセンキューなんだ。

 ちなみにこことあっちの博麗の巫女どっちが強いっていう質問も
 ちらほら受けるわけでありますが、ぶっちゃけ比較できないし
 比較したくないですね。どっちも有害だと思うので。



 

           

■月 ●日  No5716

 博麗大結界の出入り口付近でアドベンチャーレースをやるって話。
 この手の話は結構ありまして、一応アドベンチャーレースの
 チェックポイントを事前入手しまして結界周りの調整が入るようになってる。
 昔と違ってカメラが小型化したりドローンで上空から撮影が増えたため
 事故らないようにするのが地味にめんどいのも今は昔。
 今じゃルーチンワークで上空からのカメラ対策から何でもできるように
 なっている。ほんと光学迷彩は便利。

 とはいえ、アドベンチャーレースの参加者が結界に侵入する事故は
 避けないといけない。昔と違って一度幻想郷に入って
 死体で戻しても体についてるアクションカメラに幻想郷が
 映りでもしたら処理が大変になるからね。

 厄介なのがアドベンチャーレース参加者はそりゃもう
 体力もあるし、知識もあるからマジで普通に生き残る。
 下手に行方不明にもできないのだよね。
 最近はもうアドベンチャーレース会場はほぼ結界の残滓を
 残さない方針であり、撤収となっております。
 企画段階で地権者と協議のうえで調整してしまうようにしてます。

 それにしても数百キロを一週間で移動しちゃうんだからこっちは
 たまったもんじゃないですね。

 

 

 

           

■月 ●日  No5716
 
 なんか古代の超魔術の争奪戦をすることになったまな板やで。
 古代の超魔術というと大破壊を生み出す特別な魔術とか、汚染地域をつくるって
 タイプの魔術とか色々ありそうなもんやが、今回の件は朝倉理香子が参戦しなかった
 これにつきるわ。大魔術と言ったら絶対奴の暗躍があるんやが、朝倉が来ないなら
 ほぼ意味がないんや。だから争奪戦の相手に、今回の案件が無意味であることを
 伝えたいところなんやが、これがいつものことなんやが伝わらんのや。
 
 そりゃそうや、確実に疑うもんこんなもん。
 これは霊能局でもよく言われているんやが、そもそもこの手の話は
 当時はすごくても今見たら大したことがないか、事故が多すぎて封印か
 失敗したもん隠すのいずれかなんや。
 
 だから一応こっちで調べてから引き渡してもいいことも多いんや。
 相手組織が地権者なら当たり前やろ。それを狙って土地を取得したんやろうから。
 
 けどなこの案件は朝倉理香子が興味を示さなかったんや。
 それでわかるだろ。同業者ならってことなんや。
 聞く耳持たないならそれはただのパー認定や。

 実際さんざん罠とか踏みまくってひどい目に遭いながらゲットした技術は
 そりゃもーしょっぱいもんやったわ。