□月 ◎日 No163 スペルカードに関する話


スペルカードとは非常に優れた機構であるが、実はこのカードは二層構造になっていることは
我々と隙間妖怪たちくらいしか知らない事実である。
第一層は幻想郷に住む妖怪たちが描く魔法絵図 すなわち弾幕の挙動を記した言霊である。
だが、それはあくまで見た目の問題でしかない。 スペルカードの凄さはもっと別のところにある。
スペルカードを拡大すると、さらに無数の言霊が書かれている。 実はスペルカードのコアは
この部分にあるのだ。 


霧雨のご息女が山を吹っ飛ばす危険極まりない八卦炉を加速装置に使用しても安定してカードが発動する
理由はそこにある。むしろ八卦炉よりもはるかに繊細で、複雑な構造をしている。
朝倉に言わせれば大半が、エネルギーの暴走対策と誤まり訂正機構に当てられているらしい。
カードはカードであるがゆえに折れや汚れに晒されやすい。 カードに書かれている文面を
完全に発動するには多少の掠れや汚れに対してもカードが再解釈する機構を組み込まないといけない。
そんなものを、魔女ならいざ知らず、IQが低い氷妖精たちが扱えるわけがない。


スペルカードは幻想郷の技術が生み出した一種の芸術なのだ。 妖怪たちが放つ弾幕が見た目的にも綺麗なのは
カードそのものの機構がロジスティックだからに他ならない。