ボスの家でホームパーティが開かれるらしい。 ボスの家は何度か招待されたことがあるが
一人で住むにはかなり広い家である。 もっとも紅魔館とかと比較するとずっとずっと狭い家ではある。
会場に行くと朝倉が料理の準備をしていた。 料理中にも関わらず朝倉は白衣である。
ボスは閻魔様と談笑していた。 あの死神娘も一緒だ。 公務は大丈夫なのだろうか?
やがて料理が並びパーティが始まった。北白河が皆に酌をしてまわっていた。
私は残念ながらお酒は嗜む程度しか飲めないのだが、周りの連中は飲むわ飲むわ。
たちまちお酒の空き瓶が大量生産されていく。
私は焼き豚を一口食べてみた。 結構いける。 幻想郷流なので薄味にまとまっているが
私にとってはそれが丁度いい。
そこに冴月が一言こういった。 この豚は当社の商品ですね。
朝倉はあっさりと言った。 安いから便利だよ。
当社の豚は妖怪たちのためにちょっと細工が成されている。 人工臓器をつくるために品種改良された豚なのだ。
人間のES細胞を使い、臓器のスペアを作らせているものである。
これらの豚肉は幻想郷に運ばれると人間の臓器の味がするというので妖怪たちにとても人気があるのだ。
私は吐き気を必死に堪えていた。
朝倉が何で食べないんだと聞くが私はすきっ腹にお酒が入ったので気分が悪いと言ってやりすごした。
ボスは私の顔色を察してか、大丈夫かと聞いてくる。 料理に問題があると言えず
ぐったりしていると、死神娘が強引に私に料理を勧めてくる。 閻魔様にとめられるまでの間、口の中に
強制的に入れられた焼き豚を吐くか吐くまいか思案していた。
あとで、事情を知ったのか死神娘がごめんねと言ってくれたのは救いである。