幻想郷で決闘をするうえで必要不可欠な呪符がある。 弾幕に被弾したり、呪符の持ち主が墜落するなど
術者に重大な危害が加わる前に、呪符に身代わりをさせるというものである。
この呪符により、よりアグレッシブに、より派手に決闘ができるようになった。
そんなカードがなんと妖精たちに盗まれたのが昨日の夜のこと。
異変はまだ起こる気配は無いが遅配は命に関わるため、犯人の妖精を捕獲してどうにか取り返さないといけない。
上白沢に妖精を捕獲する方法を聞いたところ。 稗田家の阿礼乙女がやたら詳しいと言う。
普段から妖精を苛めてストレスを解消しているという社内の噂を聞いているので
あまり聞きたくないのだが、背に腹は代えられず、カステラを持参して阿礼乙女に頭を下げた。
すると、阿礼乙女はころころと笑って、色々なものを私に見せてくれる。
まずはワイヤーだ。 半透明のワイヤーだが、どこかで見たことがあるなと思ったら
軍事教練で見たブービートラップ用のワイヤーだった。 用法によっては首をはねる事もできる物騒なものだ。
そのあと、空中爆雷やら、地雷やら、ミニグレネードやら彼女の外見では想像がつかないようなやばい品々を見せられた。
私は盗まれたカードを取り返したいだけだ。 妖精を殺したいとは言ってない。と言うと
大丈夫、妖精は殺しても復活するわと阿礼乙女は微笑みながら言う。 怖い。
半刻は経っただろうか、何故か阿礼乙女の家に香霖が現れた。
カードをなくしたと言ったらどう言われるかわかった物ではない。
だが私の顔を見るや、香霖は一言、霊夢が妖精を懲らしめたら注文のカードが手に入ったからもういらないと告げて
帰ってしまった。 どうやら注文のキャンセルをするために私を探していたらしい。
しばらくの間時間が停止したあと、天網恢恢疎にして漏らさずという故事成語を思い出しつつ
帰路についた。 今度彼女に会うときは、呪符を持っていこうと心に決めた。