○月 ◎日  No194 エタノールは飲める?


一般的な会社なら今頃は暇な筈なのだろうが、我々の会社では今が商売のひとつのピークとなる。
今年も花見のシーズンが到来したからだ。 幻想郷では娯楽があまりないので、ここぞとばかりに
妖怪たちも人間も大宴会を始めるのである。 たちまち幻想郷の食料自給は底を尽き、
我々の仕事が加速度的に増える。


だが、今年の仕事がさらに忙しくなっているもう一つの要因がある。
昨年、鬼娘が起こした異変のせいでプールしていたはずのお酒も使ってしまっていたのだ。
つまり年代もののお酒が、あまり味わえなくなったのである。
紅魔館はこの事態を受けて地下のの酒蔵庫を全面閉鎖するなど、事態は緊迫化しているといえる。
もっともその地下には例のデスマシンがいるので盗もうと考える馬鹿はまずいないだろう。


薬屋から妙な苦情が舞い込んだ。 なんと医療用アルコールが盗まれているのだ。
幻想郷の人間はアルコールが殺菌に使うものであるという知識があまり浸透していないため
薬屋が嗜むために用意したものだと勘違いしているのである。
薬屋の周辺を冴月が護衛することで事なきを得た。
まったくもって迷惑な話である。