岡崎が氷妖精たちになにやら話をしている。 一緒に聞いていたらこれがことのほか面白い。
昔、春を呼ぶ妖精と、ご飯をつくる妖精がいたという。
そのころの妖精はとっても小さくて目にも見えない姿だったそうな。
ところがご飯をつくる妖精は頑張りすぎて、春を呼ぶ妖精は食べすぎでうごけなくなってしまった。
さあ大変、世界はたちまち氷だらけになってしまった。そのフレーズに氷妖精は大喜びである。
どの妖精もみんな家に引きこもって、ご飯をつくる妖精は誰とも遊べなくなってしまった。
それを哀れに思った八百万の神様が、みんなではいるようにと温泉をあちこちに用意した。
ちょっとは暖かくなったけど、でもみんな前より遊ばない。
おなかもあまりすかないからご飯が食べられないまま山積みになってしまった。
氷妖精の横にいたルーミアがそれはやだと言ったら氷妖精まで泣き出してついには妖精みんなが泣き出した。
すると岡崎がじゃあどうすればいいんだろうねと言うと、冷静になった別の妖精がひらめいたような声をあげた。
そうだ、温泉をもっともっとかきまぜて雪という雪を溶かせばいいんだ。
岡崎は、うんうんと頷くと話の続きをはじめる。
カラス天狗様にお願いして温泉をがんがんかきまぜた。 物凄い風が起こってみんな吹っ飛んだが
とりあえずかなり暖かくなった。 すると、春を呼ぶ妖精がもどってきた。
膨れたおなかが元に戻ればいつもどおり春がやってきたのだ。
みんな大喜びで今まで食べないで残っていたご飯をむしゃむしゃ食べたら、みんなみんな
大きくなってお互いの姿がわかるようになったそうな。 めでたしめでたし。
妖精たちは皆大喜びで自分の住処へと帰っていった。
今から6億年の昔、地球は全球凍結と呼ばれる氷漬けとなり、海底さえも凍ってしまったと言われる。
そして全球凍結が終わったそのとき、生命は微生物から大型生物へと進化したのだ。
岡崎は幻想の世界でも科学を理解させることはできるといって笑っていた。