□月 ●日  No700 幻想郷ではたらくひとたちの世界

※加筆修正

幻想郷ではたらくひとたちは東方Projectの二次創作である。
今回700回を迎えたことにあたり、幻想郷ではたらくひとたちを改めて紹介していこうと思う。



舞台は今より少し未来、首都が東京に遷都されなかった日本。
現代社会と余り変らない文明生活を送る世界。
そこにある民間企業「八雲商事」。 それが幻想郷ではたらくひとたちの舞台である。
彼らの業務は、妖怪たちを隔離した世界「幻想郷」に物資を送りながら、そこに隠された智恵を
パテントとして販売する事である。


妖怪たちを隔離している幻想郷は、数々の魑魅魍魎と妖怪退治の専門家の末裔が
住んでいるとされている土地であり博麗大結界によって封じられている巨大空間である。
彼らの生活を支えるためには大量の物資が必要であるが、これだけの空間をもってしても
全ての物を自給自足することは難しいため様々なルートを通って物資を補充し続けなければならない。


主人公である「チーフ」は主に列車ルートを使用した物資補給にあたっている。
現場主義の社内方針に従い、幻想郷に住んでいる人々へ直接物品を届けている。


八雲商事のスタッフは個性的な面々で彩られている。
主人公の直属の上司「朝倉理香子」は幻想郷最強クラスの魔法使いである。
その行動原理は独身女そのものであるが、彼女が引き起こす様々なトラブルはメンバーを
笑いの渦へと引き込む。
魂魄妖忌」は主に白兵戦を得意とする人物。軽い印象があるが、その戦闘ノウハウは
現代戦にもすぐに馴染む柔軟性を持つ。
「冴月麟」は東方Projectのキャラクターでは異色の狙撃手。 相手の弾幕が届かない場所から
攻撃を加えることが出来るほか、幻想郷の外にいる妖怪たちを幻想郷へと強制的に転送することもできる。
玄爺」は知恵袋。博麗神社に住んでいる亀であり事情通である。
「岡崎夢美」は技術者。物資輸送列車などの設計に携わる才媛。
「北白河ちゆり」は事務畑。岡崎とともにメンバーのサポートに徹する。
「ボス」はリーダー。 博麗大結界の実態について知る謎の人物。
隙間妖怪である八雲紫とも少なからず関係があると思われる彼女は圧倒的な知己と行動力で
メンバーを引っ張っている。


このほかにも八雲商事には沢山の人間が働いており、主人公はその中で働く一つの歯車に過ぎない。
ゆえにこのシリーズの題名は「ひとたち」と複数形である。


幻想郷に肩入れするのは何も八雲商事ばかりではない。
政府が管理する「霊能局」は内閣総理大臣直属の妖怪関係犯罪を取仕切る警察組織である。
チーフの日記として書かれる本編ではまだまだ謎が多い存在だ。
そして幻想郷を取り巻く環境はグローバル化している。
アメリカ(米帝)やヨーロッパ、イスラーム中南米、ロシアなど幻想郷には様々な国の思惑も
絡んでいる。
八雲商事にお金を提供するスポンサーは結界の外に残ることを選択した妖怪たちとも
言われている。


八雲商事で取り扱う商品は実に様々だ。 衣食住様々な場面で彼らの仕事が関わっている。
幻想郷に住んでいる妖怪は少女の姿をしている者も多い。
彼女たちに衣服を提供するのも八雲商事の仕事である。
もちろん魔法の世界である幻想郷では魔法で衣服を生成することもできる。 がしかし
オリジナルの服装がなければ衣服を作ることはできない。
最終的には八雲商事がもたらす物資にかなり依存することになる。
塩の供給も重要な任務だ。海がない幻想郷では塩の補給が重要課題となるからである。


東方の世界の裏側で、八雲商事は様々な活動をしている。
中にはもちろんきな臭いことも多分に行っている。
妖怪少女達が魔法と憩う世界で彼らは今日も日々の業務を地道にこなしている。


幻想郷ではたらくひとたちでは様々なゲストが登場する。
いずれも皆が知っている少女妖怪達であり、彼女たちの無理難題をどう解決するかが本編のキモとなる。
私塾を開いている「上白沢慧音
幻想郷の外の世界からやってきた「東風谷早苗
紅魔館のメイド「十六夜咲夜」など個性的ではた迷惑な人たちである。
彼女たちの驚異から如何にして身を守るのかも幻想郷ではたらくひとたちの見所となる。


幻想郷ではたらくひとたちはいつまでも同じ展開ではない。
本編では水面下で様々なことが起こっており、日記本編ではその一端を見ることができる。
霊能局との協力体制と情報戦。 月の裏側に棲むという月の民との情報戦などがその一例だろう。
八雲商事は妖怪達と一定の距離を保とうとしているのである。


以上が幻想郷ではたらくひとたちの大まかな概要だ。
その中身は自分の目で確認して欲しい。
それではまた会おう。