□月 ●日  No799 素敵で便利だ月の武装


月兎と仲良くなったお陰でついに、ついに月側の武装を譲ってもらうことに成功した。
攻撃武器ではない。 逃げ足を速くするためのアクセルシステムだ。
上手に使えばハンドガン程度なら回避も出来るらしい。 まさに映画演出みたいな芸当ができるわけだ。
もちろん本当にそんなことはしない。 逃げるためにつかうのだ。


用途を月兎に聞いても同じような答えが返ってくる。 彼女たちだって命が惜しい。
できるならば全速後進したいのが本音だ。
この点、月兎たちと私の意見は見事なまでに一致する。 酷いレベルのヘタレだ。


と、いうわけで使ってみた。
すぐに使うのをやめた。 まず疲れる 息が苦しい。 以上だ。
まずなんだかんだ言って月兎は体育会系だと言うことだ。きちんと鍛えている。
ブレザー兎の体型を見ればよくわかる。一件華奢に見えるが実は筋肉質で、触ると堅そうである。
高速移動に耐えるだけの心肺能力も備えている。 
もともと彼女たちは兵隊だ。 長時間の戦闘に耐えられるように体の仕組みを変えていると思われる。
恐らくだが兎はトリの一種であるという謂われを利用して、空気を有効利用するための仕組み
気嚢システムを体に取り込んでいると思われる。
月の都の薄い大気でも走れるのはひとえのそのためだと考えられる。


朝倉に結局使い物にならないと報告したら大笑いしていた。
実際のところ人間がこれを使いこなすのは至難の業らしい。
実際既にこれらの武装は対策が練られているとも聞かされた。
そのひとつが空中地雷であり。高速移動する敵に衝突事故を誘発させる効果があるらしい。


もっとも使っているうちにだんだん利用法がこなれていくののだろうが
やっぱり考えが甘かったようである。
北白河にジムに行けと言われた。 ちょっと悲しくなった。