□月 ●日  No1002 香霖堂の不良在庫破棄


香霖堂でいろいろなマジックアイテムを物色
巧い具合に使えば妖怪たちと戦えるのではないかとふと思った。
もっとも、こんなことをしてもすぐに殴られるのが関の山であるが。


香霖堂の商品は結構回転が早い。何故かと言えば単純で本当に売れなかったり
使い方を知っても意味がなかったりするためなのである。
というわけで今日は香霖堂の不良在庫の話。


香霖堂の不良在庫のうち、私が使えそうな奴は取り敢ず貰い受ける。
年代物のコンピューターや玩具の類など面白い奴はたくさんある。
が、香霖堂に置いてあっても危ない奴は回収しないと行けない。


たとえば暖房器具。香霖が使えるような単純な奴はいいのだが
換気がきちんと出来ていない奴はうちで回収する。
まだ使えるのにもったいないと香霖に言われるが知った事じゃない。
こちらとしては一酸化炭素中毒とかで死ぬよりはマシなのだ。


給湯器の類なども回収ターゲットである。
なにせこいつを分解すると、銅やステンレスなどがホイホイ手に入る。
どうせガスボンベなんか接続するわけではないから回収しても問題なしってもんだ。
河童のところに持って行くとあっと言う間に分解されて幻想郷の建築資材へ姿を変えるのである。


電池がはいっているものは液漏れする前に回収しないと行けない。
いくら幻想入りと言っても、幻想郷の環境に被害が及びそうなものはきちんと回収しないといけないのである。


プレミアものののパソコンを持ち帰ることにした。
こうしたものを入手するのはとても楽しいものだ。


帰りがけ霧雨のご息女から袋一杯のゴミを渡された。
どうやら廃品回収の類と勘違いされているらしい。
河童に引き取りを依頼したら露骨に嫌な顔をされた。
彼女のゴミは明らかにゴミ以外の何者でもなかったのである。