この時期幻想郷では失火などによる火災が結構な割合で起こる。
気候が不安定で思った以上に寒い日などに火を使うケースもあるし、放火を行うケースもある。
さらにこの時期の春の嵐によって延焼が極端に早いと来ている。
幻想郷の建造物は燃えやすいものが多く、一度燃えるとあっという間に燃え広がってしまう。
顕界の難燃剤などが不足しているのが主な理由である。
もちろん、消火体制として妖怪達が皆で消火するシステムが存在する。
この日妖怪達が弾幕ごっこをしていたが、強制的に中断させられる一幕があった。
弾幕の中には高温を発する物や燃えた物を投げつけるものが一定割合だが存在する。
流れ弾で火災が起こったらたまらないのだ。
結局この妖怪達は井戸を経由して地下で弾幕ごっこをする羽目になった。
不慣れな地下空間での弾幕ごっこのためか、天井にぶつかって二人とものびてしまったらしい。
ちなみに地下の建造物は総じて燃えにくい特徴がある。
単純に地下水が豊富にある他、火焔由来の妖怪が数多く存在することもあり
彼らの弾幕で簡単に火災になったらたまらない事情もある。
顕界の基準に照らしても十分なレベルの防火体制にあると言って良い。
それでも外で弾幕ごっこをしたい場合は炎系弾幕使用禁止の措置が執られる。
またはどつきあいとなる。 よく弾幕ごっこと称した殴り合いの喧嘩がある場合があるが
周辺建造物などへの被害を考慮した場合はそうなることを理解されたい。
それでもたまに空気を読めない妖怪はいるが。
火災に関する妖怪と言えば、顔が少女で身体が鳥というなんともアレな妖怪を見かけたことがあった。
朝倉の話ではそれは「お七」とかいう妖怪だという。
お七は演劇の話だと思っていたが、どうやら実在していたらしい。
もっとも本当に大火災を起こしたわけではなく未遂に終わったが、放火未遂でも死罪になったのが
当時の我が国だった。
さすがのお代官様も不憫に思って温情判決を試みたが駄目だったらしい。
結局彼女は、閻魔様にも不憫に思われて妖怪として復活することになったとかなんとか。
幻想郷でも失火の原因ということでこの時期は氷妖精がいる湖あたりで見かけることができるので
興味があるチャレンジャーは見に行くと良い。
ちなみに存在自体が失火原因のメトセラ娘だが、この時期は里に下りるのを自粛している。
里に下りられないので食べ物に困っている時もあるので、もし彼女にあったら何か食べ物を差し出すと
仲良くなれるチャンスかも知れない。
ってけーねが言ってた。
朝倉じゃないのでそこのところを間違えないように。