□月 ●日  No1572 年末ですから


年の瀬になるとまあ色々あるもので、食い詰めた妖怪たちがたまに犯罪行為をして
対峙される場面もしばしば見られるわけで。
こと幻想郷で犯罪が起こった場合は弾幕でしばかれるというのが通例になるわけで。


というわけで、霧雨店で万引きの事案。
こればかりは幻想郷も顕界も殆ど変わらない。なにしろ今は冬。食料を手に入れるのも
大変なわけで、食い詰めた人はどうしても万引きや盗みに入るしかない。
これもまた、顕界とあまり変わらない風景である。


しかし、幻想郷での万引き行為は概ね厳罰になる。
まず、人間がスペルカードなどの火器を持っている可能性があるという理由が挙げられる。
たとえば逃走時に弾幕を放って逃げる馬鹿もいるのだ。
もちろん、スペルカードを使いすぎて勝手に気を失う人もいるので善し悪しであるが
こんな事をされれば周囲にけが人続出である。


もちろん弾幕と言ってもまともに訓練をしていない者の弾幕なのでそんなに多く放出できるわけ
ではない。 しかし、その流れ弾で死傷者がでるのもまた事実だ。
そういう事態になった場合は、顕界同様弾幕で射殺されることになる。
もちろん弾幕でだ。 あちらは大体身代わり呪符がないサドンデス。
大体の結末は見えている。


私はと言うと、被弾した人を救出するために色々なことをするわけで。
最近は、簡易版の身代わり呪符なんてものものを薬屋が売っているがそういうのが買えない人を
結局薬屋に連れて行くので、あちらは料金が取れないと嘆いているようだ。
別に私が払うわけではない。


余談だが霧雨のご息女が万引きをすると言っても実のところ知り合いにしかやらないという話を
聞いたことがあるが、彼女の盗みは基本的にけが人を生み出さないところを見ると
色々考えるところではある。