□月 ●日  No1592 雪が積もっています。


ここ数日異常に寒い日が続いているためか体調を崩す連中が続出する今日この頃。
幻想郷でも年末の大雪ですっかり雪景色になっているが、結構雪かきは
出来ているように思える。 


基本的に幻想郷ではあまり雪かきが重要視されない。
移動が不便だったら空を飛べばいいと思っている人が多いからだ。
それは妖怪の山辺りだとさらに極端に出る。
それでも例の神社では一般参拝客が来ないと困るのでルートを造らないといけないのだ。


例の神社では雪が一メートルほど積もったのにもかかわらず、自称現人神が
雪が降っている間に定期的に弾幕を発射して道を造っていた。
アイスバーンになっている部分はご愛敬だが仕方ない。
だが一般人が通るには十分だ。
できた道の壁面はレティが移動しながら固めて回っている。
壁が崩落するのを防ぐためらしい。 
アルバイト額を聞いたら殆どボランティアのような値段だった。


面白いのは最近できた道を本来空が飛べるはずの妖怪達が往き来していることだ。
上空は風が強い上に冷たいので、レティや氷妖精くらいしかまともに
飛ぶことができないようである。
風が防げるだけで随分暖かいと妖怪達は言っている。


多々良小傘が雪道で傘が引っかかってしまいもがいていたので
通行人と一緒に助ける一幕もあったが、低空飛行でホバリング移動をすれば
良いのではと説明するのに苦労した。
飛行姿勢が固定化されている妖怪は道に引っかかっているようである。


しかし、多々良小傘ホバリングって言葉で通るとは思わなかった。 
流石外の世界出身者だ。
なんかおかしいが。