□月 ●日  No1659 なんとか連合とか言われてもだな

 幻想郷の空には一応ながら飛行空域みたいなものが存在する。衝突やニアミスを減らすためのもので
細かく決まっているわけではないのだが、慣例的にこの辺の高度で飛ぶことが望ましいという
簡単なルールが存在する。 
 この辺のルールは基本口伝であり、妖精どものようにそれを無視して妖怪やデストロイヤーどもの
射線上に出現しては退治されるなんて場面もよく見かける光景である。
 

 さて、そんな折に幻想郷の空を騒音を撒き散らしながら移動する糞妖精や妖怪どもに出くわす。
最初は騒霊三姉妹の仕業ではと思ったが、あいつらは自分のスキルが儲かると知ってから、
むやみに音楽を奏でることがなくなった。騒ぐことが存在意義だと思うのだが、需要と供給が
成り立っているのでそれでよいのだろう。


 しかし今の音は正直意味不明だ。
 「ぱらりらぱらりら」とラッパの音が流れるのでふと外を見るとリーゼント姿の妖精
(メス)が学ランを着込んで空を飛んでいた。
 その後ろを博麗の巫女が全速力で追いかける。そこの妖精とまりなさいと言ってるが
妖精たちは蛇行しながら空を飛び、さらに騒音を撒き散らした。


 魂魄が合流して、あいつら何やっているんだとぼやいている。
空の上では、御札に撃墜されるリーゼント姿の妖精たちがぱらぱら落ちていた。
意味不明の光景だ。
 気がつけば騒音は同時多発であちこちで鳴っていた。
 これには博麗の巫女もどこから手をつけていいかわからず途方にくれる。


 こういうタイプの小異変の場合はうちの会社の連中もこのリーゼント妖精退治に乗り出す。
武装列車が本来飛行してはいけない場所に入り込み妖精たちをなぎ倒す。
 われわれのスタッフも妖精たちをなぎ倒して結局事態を収拾できたのは数時間後であった。


 この件について実際に何が原因かは分からずじまいだがたまにこうした小異変が起こっているときには
顕界で何かしら事件が起こるときである。 今後の流れを注視したいところだ。