□月 ●日  No1792 モルモット扱い


絶望レベルで商売が下手な薬屋の建て直しのためうちのスタッフ数人が参戦。
病院の方はそこそこ売り上げを上げているのだが顕界では凄くお金がかかる高度医療まで
ほとんど普段と同じ費用でやっていたり、薬のサンプル使用量が多すぎたり、棚卸しが
酷すぎたりと色々抱えている問題が噴出している。


薬にも賞味期限はあるわけで、売れない薬は最終的に廃棄しないとならない。
その廃棄率が、全体の3割とかになっているのだからアホとしかいえない。
しかも廃棄した薬を拾って売ってる幻想郷現地住民がいるので始末が悪い。
かなり頭が痛い問題だ。


さて薬屋はどうやって薬を調達しているのか?以前も説明はしているが有効成分のみを
注文してそれを粉薬にして販売するのが一般的だ。
足りない有効成分は製薬会社に依頼している。技術的に存在しないものは薬屋の知恵を借りる。
それらが莫大なお金を生むので、格安で薬屋に薬を卸すことが可能である。


もっとも量産薬品とは違うので本来ならもっとあり得ない価格になるのを
顕界における市販薬品の水準に落としているに過ぎないので過信は禁物だ。
それによって製薬会社も相当潤っているはずだ。


さらに難易度が高いものは最近は月から直接運ぶこともしている。
薬屋の名前を出すと意外と簡単に薬が手には入って拍子抜けする。
だが、だれも使いたがらない。 利用はほとんど人体実験のようなものだからだ。
そう、そこに臨床試験がすっぱり抜け落ちているのである。
怖いなんてレベルじゃない。


というわけで、よっぽどのことがない限りは我々も、備え付けの薬を使うのだが
おい、ところでなんでその頭痛薬が八意病院のところなんですか?
えっ在庫を減らすためですか そうですか。