□月 ●日  No1796 博麗神社が閑古鳥な理由


博麗の巫女様が自分の神社に人が来ないと嘆いているそうで。
福の神を呼ぼうとしたり、いろいろな方法で人を集めようとしているのだが、
実際のところここに人が来ない理由を挙げてみる。


一つ目、ほとんどこれが理由だが遠すぎるということだ。
歩きで行ったら行って帰って一日浪費してしまう。
幻想郷では基本的にそこまで時間はなく、一日休んでいられる日というものが
ほとんどないことを考えると祭事の時以外に博麗神社を訪れるのは
基本的に不可能と言ってよいだろう。


自称現人神のところに人が集まっているように見える場合は彼女たちが同時に送迎も
やっている可能性がある。
顕界にいた頃の襲撃対策で待ち合わせ場所は別の場所に指定しておいて
そこから何かしら面妖な力を使って目的の場所に転送するのだ。


二つ目博麗神社に妖怪が集まるからというのが博麗の巫女の仮説だが、
こちらは半分合っていて半分間違っている。
博麗神社に集まってくる妖怪達は概ね人間に対して好意的だ。
そういう妖怪でなければ、だいたいろくなことがない。
ある意味妖怪達にとって一番危険な場所で狼藉を働く行為はあり得ない。


すると不思議な現象が起こる。妖怪達との談笑でそのまま満足して
帰る人間がこれまた続出するのだ。
わざわざ遠いところへ行って賽銭を入れるくらいなら仲良くなった妖怪に
代行してもらった方がましだという理屈である。


そういうわけで、博麗神社は今日も参拝客の少ないまま平和な時を
過ごしているのだ。
南無南無。