□月 ●日  No2061 モニターテスト


博麗大結界の一部品を成す 八雲商事。 普段は幻想郷に必要な物資の輸入。
知識と処理不可能な物資の排出などを行うポンプのような役割を持つ。


さて、そんな八雲商事でありますが、新商品のレビューというのをやらされることが
ありまして、別の商社が売り込みに来た商品を幻想郷で利用できるかテストする
ものであります。


モニターテストにかり出されるのは例えば河童達だったり、白狼天狗たちだったり
地底住民だったりします。比較的教育水準が高い連中ばかりと言えます。
食べ物だったり、道具だったり、結構色々ですね。


よく、何故白狼天狗に物資が行くのだと聞く方もいますが、要は連中が暇だからと
いうのと他の天狗と違って極めて統制が取れており、モニター物資を横流しする
危険が少ないからです。 ちなみに横流ししている場合は大体他の天狗に脅されて
居るケースが多く、この場合白狼天狗が徒党を組んで奪った物を取り返しに来ますので
注意が必要です。


かつては自称現人神もモニターになるときがあったのですが、問題はバックにいる
二名様でありまして、こいつらが横流ししまくったお陰でモニター対象から
外れたというほほえましいエピソードもございます。
あいつら信仰を増やすためなら手段選びませんからねえ。


河童達は自分にとって便利な物を手に入れると独占したがる傾向があります。
故にモニターテストには最適の存在です。 ちなみに返却するときは
胡瓜を渡すとあっさり渡して貰えます。 この点からも河童達のモニターテストは
色々最適です。 またレポートも詳細に書いてくれますし、素材によるアレルギー
反応まで書いてくれたりで、流石としか言いようがありません。


地底妖怪ですが、これはヤマメ女史たちのことです。彼らの場合は外の世界と
ほとんど同じ方法でモニターできるので、特に書くことがありません。
あと意外と嫉妬妖怪が役に立ちます。この子オフレコで色々その場で言えないことを言ってくれますので。