□月 ●日  No2212 まともな技術じゃないです


大師様が最近自称現人神一味とつるんでいるという話を聞いたので、情報収集。
自称現人神が絡む場合、多くのケースではわけのわからない商売をしていることが多い訳でありまして
大体、妖怪の力を使って一儲けという幻想郷ではもったいないというか、いろいろな意味で資本主義のを
突っ走っているというかそんな塩梅である。


しかし今回はどうもそんな内容ではないらしい。今回のキーワードは髪の毛にあるようだ。
幻想郷住民だが、男性はともかくとして女性の髪の毛というのはできれば綺麗にしておきたいところである。
当然大師様も髪の毛については相当のこだわりがあるようだ。彼女の髪形を見ていただければわかるが
得体のしれない染め上がりぶりを示している。


年老いていた時の彼女は髪の毛も抜けて普通に年老いているという印象を受けたというのが多くの妖怪の
証言から聞いている話である。そんな彼女が最初に再生したものが毛根 つまりは毛根細胞であったという。
肉体強化のテクノロジとは細胞の再生が重要なファクターとなるわけだが、彼女の技術は要は月面人の
技術を移植する者であると知って壮大に吹いた。
確かにこのアプローチは傍から見たらまともな方法には見えないし、割と危ない方法のように思える。
材料を得るために行った方法はとてもじゃないがここでは書けない代物だ。
そのやり方は朝倉をもってして真似はすまいと言わしめた代物である。


そもそも失われた体組織を復活させるということは体組織を維持するより困難である。
だから魔法使いの少女たちはわりと若い段階でこの術に手を染めることになる。
月面から持ち出した組織の回復薬を用いることも多いらしい。
こちらも外道としか言いようがない代物なので割愛したいところだ。


ちなみに経理部の前髪前線北上で困っている奴が自称現人神と接触しているという情報も得ているが
もしも髪の毛が復活していたらみんなで馬鹿にする予定なのでそこのところよろしくおねがいします。


自分が禿げない保証はないですけどね。
少なくても幻想郷住民はあまり気にしていないらしいです。はい。