□月 ●日  No2289 忘年会当日


ボスの邸宅で忘年会が開催される。要するにほとんどの店が出入り禁止とかになったので
仕方なしにここでやる羽目になったというのが実情であるが、流石はボスである。
いままで食べられないような食べ物が食えるとあってみんな楽しみにしている。


特筆すべきは酒豪の浅間だ。この日はじめて浅間を止める手段が露呈した。
美味しい料理で落とすのだ。通常、この手ののんべえは食い物は少量お酒大量と相場が決まっている。
しかし今回ボスの家でふるまわれたのは料理も一流だし、スイーツも相当の代物だ。
どう考えてもボスの意地以外の何物でもない。


しかしボスの家とはいえガロン単位でお酒をのみほす浅間たち妖怪をどうにかするのは困難だ。
だからこそ彼女は、多少費用が掛かっても料理でカバーする戦術に切り替えたのだろう。
おそらくだが結果的にそっちの方がコストが安いと思われる。


立食パーティ形式により飲み会は滞りなく進む。
お酒の席になると途端に無害になる朝倉と、きわめて有害になる明羅女史とか
一番話して楽しいのは岡崎と北白河だったりするのでこの辺は抑えるべきだろう。
お持ち帰りは極めて困難ではある。


さて、浅間だがここにきてボスにとって予想外の出来事が起こった。
痩せの大食いでもあったのだ。考えてみれば黄昏酒場でものすごい額を請求されたと
あったが、たしかにあそこのマスターの弾幕は事実上の食べ物なので
当然だったともいえる。
後悔先に立たずだが、授業料は少々高くついたと言うところか。