□月 ●日  No2318 朝倉理香子のスペルカード開発史2


朝倉理香子にとってスペルカード開発とは月面人への復讐のために存在するものであり
彼女にとってコスプレとはより効率的なスペルカード開発のための開発ツールに過ぎない。


魂魄妖夢 フォーム

 テーマは仮想環境構築 魂魄妖忌に構築した疑似環境を構築することは今後の開発効率化のために
 必要不可欠なものであった。彼女の力だけではスペルカードの開発には問題が多く、
 より多くの環境での実行実績が必要だった。魂魄妖忌は性別から基本的なパーソナリティが
 異なることからよいサンプルになると期待されたのである。
 結果的に魂魄妖夢フォームと言ってもその姿は当人の姿をコピーするものではないのだが
 十分な効果はあげることができたと評価されている。


チルノ フォーム

 テーマは妖精 これまで妖精はスペルカード実験に極めて向いているとされていた。
 バックファイアにもものともしなく、仮に肉体が滅びても容易に復活しうる存在だったからである。
 しかし、魔術の源泉を考えたときどうしても妖精の存在を切り捨てることはできない。
 朝倉の能力がより高みに上がるためには妖精の能力の複製は必要不可欠だったと言えるだろう。
 結果的に生まれた姿は見るもおぞましいものになったが、それは仕方ないことである。
 暗中模索状態ではスペルカードの見た目よりも再現性が重視されるからである。


霧雨魔理沙 フォーム

 テーマは汎用性 ほとんど片手間で開発したスペルカードエンジンであるが、実は技術的には
 極めて重要な要素となっている。それは外部エネルギー出力装置から力をスワップし、
 安定して能力を引き出すというものだ。 これは後述のコンプリートフォームで結実することになる。
 片手間に開発していたが、最終的にできたのは八雲商事社員誰もがスペルカードの能力を
 引き出すことが可能な極めて完成度の高いシステムであり、当時の研究の集大成と言える
 出来となった。この技術はやがて疑似スペルカードとして八雲商事社員に普及することになった。