□月 ●日  No2402 別の功績


八雲商事の研究職と言えば岡崎らがいるところで有名なところである。
岡崎がやってきてからの研究職は呪術的な存在から文字通りの科学的アプローチに
変わっているのだそうだ。


意外に思われるかもしれないが岡崎が八雲商事に入社して持ち込んだのは
幻想郷に行くための技術だけではない。疑似スペルカードの基礎理論は朝倉よりも
むしろ岡崎の方が評価が高いと言われる。朝倉は岡崎の基礎理論からブラッシュアップしただけという
評価もある。
この技術は自称現人神の奇跡の安定化にも寄与していると言えばどれだけ重要な技術か
ご理解いただけるだろう。


周囲を驚かせたのは岡崎自身より当時助手をしていた北白河である。
特に魔術に対して素人であるはずの北白河が弾幕戦を行っている事実に関係者は大いに驚いた。
魔術をバックファイヤのリスクを考えずにまるで通常兵器のように利用していたのだから
その驚きたるや相当のものだった。
岡崎が幻想郷に移動できるシステムを完成させたとき、色々な部署が岡崎の講義を
聞きたくて大騒ぎになっていた。


結果、岡崎が過労のため倒れてそのまま入院。
無理させすぎという医者の判断が下り、ようやく社内が落ち着きを取り戻したと言う。
彼女は何百年かに一度の天才であった。
ちなみに岡崎が入院している間は北白河が岡崎の代打をやっていたが、
この時の仕事があまりに大変だったため、北白河が事務職に異動願を出したと言う
流れがある。


研究員は勿体ない勿体ないと言っていたが、どちらかというと結婚相手として狙っていた部分もあったようだ。
それが色々アレだったことは事務職になり色々本性を現した後であることは言うまでもない。