□月 ●日  No2432 飛ぶのは大変なことです


幻想郷でどこまでの高さまで飛行できるかって話がありますが、みんな思いのほか高度が低いっていうのが
通例であります。理由的には割と簡単な話で、あまり高いところを飛行しても自分の居場所が分からなくなったり
気温が下がってしまったりするからでありまして、実のところ標高で計算すると概ね+100メートルの
高さが限界という話を聞いたことがあります。


寒さの問題だけではなく、問題となるのが呼吸でありまして、空気が薄くなると高山病になります。
これが雲居一輪とかになると、不足する空気を雲山でカバーすると言う離れ業を見せてくれるわけですが
実際には高高度を活動するときは酸素マスクをつけた方がいいという恐ろしい結論に
達してしまいます。ちょっとなんだかなあと言わざるを得ません。


実際に高高度でわりとまともに動けるのは人間やめている奴か、鳥型妖怪くらいなものです。
彼女なら呼吸システムで色々と有利でありますが人間型をすると寒さの問題は
回避不可能だと聞いています。だったらミニスカートをやめろと言いたくなりますが
低高度の場合はそっちのほうが有利と聞いてまして単純ではないらしいと聞いています。


空を飛ぶ上で一番気を付けないといけないのは気流の乱れと聞いています。
ダウンバーストもさることながら上昇気流が知らず知らずのうちに高度を上げるケースもあり
飛行する妖怪たちは常時気を付けないといけないことになっています。
実は河童の天気予報ボックスはこうした飛行している妖怪たちのニーズによって
造られているという話を聞いております。
嵐のときに飛行できないのも気流の乱れによるコントロール不能を警戒してのことなのです。


このように幻想郷で飛行すると言っても結局のところはきちんとした知識の元
何も考えずに飛行しないことが求められると言えます。
人間、ありように任せた方がいいってわけですね。