□月 ●日  No3119 災害時1


 幻想郷でも災害救援はかなり大変である。土砂崩れや雪崩はべつに顕界だけの現象ではない。
 ただし幻想郷ならではのテクノロジで救援活動をかなり効率的に行うことが可能である。


 三次元移動できるのはここではかなり有利だ。捜索などはかなりハイスピードで行うことが
 できるのである。実質ヘリコプターで何回も往復するようなことが可能なのだ。
 ただし、人を見つけていざ救出時は大変だ。要救出者は空を飛べないので
 ここでいくつかの工夫が必要になってくる。


 一番ポピュラーなのは輿だろう。二人人数を使うがそこそこ普及している。
 ポータルなどは使えるが、こちらはかなりリスクが大きい。
 生命力が落ちている人間にそいつを使うと大体大変なことになる。


 幻想郷で一番有利なのは生存者を探す過程だ。バイタルサインを探すのは
 比較的ラクなのである。
 これは同時に死者の捜索は大変であることを意味する。
 顕界と殆ど同じもしくは数倍の手間をかけてしまうのである。


 よいところもあれば悪いところもありって感じだが
 中有の道で死者が数えられたらいいなと思うときはある。実際は出現場所の特定が
 不可能なので無理なのだがね。