朝倉が考えた潜熱型魔術は周辺環境が糞ほど性能を発揮できるって
代物でありまして、確かに効率もいいし普通の妖怪相手なら
ほとんど無敵と言えるわけですが、月面のようにあまりに
おだやかすぎる構造の場合は結局燃費が改善されなかったという
壮絶な落ち。
これですね経戦能力が不足する月面の妖怪が
安定して補給を受けるための仕組みでありまして
そこで考えられたのが顕界の月面とのエントロピー差を
潜熱としてエネルギーとして使うってやつ。
これがあったらたぶん第一次の月面戦争も
妖怪たちの勝利だったんじゃないかなと思われる。
まあ薬屋の協力があってこその技術なんですけどね。