□月 ●日  No4082 実験場


 謎が多い妖怪 冴月 
 彼女が使う風符と呼ばれるスペルカードは
 初期型としてテストされていた代物でありまして
 最終的にはあの自称現人神に運用されている。
 そもそも当時のスペルカードはとんでもなく不安定で
 使える妖怪がかなり限られていた。


 紅魔館のメンツをよくみてみよう。
 いくら死んでも平気な妖精
 出力漏れをある程度処理可能な魔法使い
 出力漏れに力づくで対処可能なメイド
 出力漏れでも体力でカバーできる門番
 物理攻撃が効きにくい闇妖怪
 いざとなったら、システムフックできる吸血鬼

 
 とまあカードが不安定でも運用できる奴らばかり
 結局のところ彼女たちがいなかったらたぶん
 カードルールってできなかっただろうし
 それによって得られた収入は館運営に
 かなり役立っていたりする。

 思えばあの異変は、いわゆるカードシステムの
 実験場だったんだなと思うこの頃である。