いいか、八雲商事にとって
まともな妖怪か否かの判断基準はシンプルだ。
金がかからない妖怪はいい妖怪。
金がかかる妖怪はクソ妖怪。
以上だ。
まあこっちにあてがわれるのは
クソ妖怪ばっかりになるがな。
現実問題は。
だいたいまともな妖怪はどこかの組織に属していることが多い。
たとえば命蓮寺とかはスポンサーがいるから
割と幻想郷で安定した活動が可能だ。
スポンサーがいることはおくびにも出さないが、
むしろ連中は顕界にも幻想郷に根を張っている。
なんせ、ここは信教の自由が約束されている。
つまり星蓮船がなければ、むりして幻想世界にいる必要がない。
連中の建物はこれまた珍妙な形で存在しているし
高速道路から見ると、これまた大きく鎮座していて
目立つことこの上ないのである。
ちなみに自称現人神もそういうタイプであり
幻想郷に行ってもいかなくても
実は何とかなったタイプである。
そうでなければこの時期に幻想郷に移動なんかしない。