□月 ●日  No4484 リアル

 この手の業界にいるせいか友人からちょっとした怪奇現象に関する相談をしてくる。
 素直に喜ぶべきなのか、この手の話題では異性が多くなるから、それなりに
 良いと思うかもしれないが割と現実は厳しい。
 
 まず、相手が無害なことが多い。そりゃそうだ。目立つことをしたら
 その前に駆除やら取り締まりを受けるからだ。
 つまり、今起こっている現象の大半が無害であることを説明するしかない。
 だが相手はわからないから概ね駆除を要求する。
 ここが問題であり、ギャップである。

 中にはレンズの問題で出現する自分の像を霊として見ているケースがある。
 この場合は、これは違うところを映している理由を懇切丁寧に説明することになる。
 そのせいかどうかわからんが、ここ最近私を妖怪を信じないリアリストと
 評する人もいるんだけど。

 あえて言おう。
 妖怪を信じるも信じないも、現にそこにあるんだから関係ないだろ。
 そっちがリアルなんだよと。