□月 ●日  No4552 割と安い

 八雲商事で使われる端末であるナレッジナビゲータは
 そこまで特別な代物ではないって話。
 謎の技術と思われがちだが、殆ど市販ベースのオリジナル端末である。
 もっともチップなどは結構な魔改造がなされており、
 果たして元のアーキテクチャを有する企業にきちんと
 お金を払っているかは定かではない。

 この辺は違った意味での政治力が必要らしい。
 ライセンス生産の名を借りて好き勝手やって
 たとえば、チップを別のところで売って稼ぐなんてことをやったり、
 チップの中に変な回路をぶち込めばライセンスなんて簡単に
 剥奪されてしまうってわけだ。
 
 ゆえに妖怪変化は無茶はしないのだがそれでも魔術を使うのには
 磁気が絡む以上それ相応の設計にはなっているという。
 まあ大体の場合シールド関連がより堅固であるって話なんだが。

 ゆえに見た目の割に結構思い。
 数世代前の携帯電話のような重さである。
 これでも出た当時は軽いで通っていたんだが
 技術の進歩の早さに驚かされる。

 月面の技術は使えないのかって? アーキテクチャが違うと
 簡単に変えられませんって。