□月 ●日  No4658 買収済み

 紅魔館といえば、食い物が色々あることで有名であり、
 何人かの妖怪がたまり場にするようになっている。
 なにしろ、ここにはフルーツバスケットがあるのだ。ゲームじゃないよ。
 そこには古今東西の果物が並んでいる。これが幻想郷住民に
 とっては天にも勝る驚きである。

 まあそんなわけだが、もちろんこれにはタネがある。
 一つは月面に大量の種を持ち込んだことである。
 なにしろここは桃を育てるのにも有利なだけに、
 ほかの果物もいける。まあ受粉だけはかなり複雑な方法をとるしかないが
 そこは彼らのテクノロジでなんとかしている。

 連中が月面人から問題視されないでいるのは殆ど食べ物で
 買収が完了しているからだ。しかも姉を制圧したのがでかい。
 しかも買収したのは門番である。流石食い物で苦労した奴は
 考え方が違うのだ。

 まあ、その前から果物確保には余念がなかったのも事実だ。
 果物を仕入れても、全部食べないで、一部は種を確保していた。
 それらを育てているのだが、足りないノウハウは顕界から迷い込んだ人間
 までも利用していたらしい。まあ、だいたいは暇をもらってしまうわけだが。

 そんなわけで紅魔館にはフルーツバスケットがある。
 顕界でも贅沢な果物を食うことがここを訪れた人たちの密かな
 楽しみになっている。