■月 ●日 No4793 自殺で処理
この世の中でとても厄介なのは小金持ちだと思っている。
もちろん、この世の中という視点で見ればこの人物は十分
お金を持っているのだろうが、お金などちょっとしたはずみで
紙くずになる場面を私は何度となく見ている。
彼の願いはとてもシンプルである。
今流行している病気から逃れることのできる場所
すなわち幻想郷への切符を手に入れることだ。
どこでどう情報を得たのやら。
そしてなんとも愚かなことか。
当然のことだけど彼をそのまま返すことはできなくなってしまった。
仮に断って普通に戻してしまったら私たちが今まで行ってきたことは
無碍となるだろう。
こうなると答えはシンプルである。
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閑話休題
状況は分かった。
で、こいつら既にこの世にいないってことになったが
これどうすればいいんだ。
言っちゃ悪いがこれは所謂無理心中の類だ。
まあ、私としてはこういうしかないわけだ。
あの世へようこそってね。
あー、ここでは生き延びるために多少の不便は強いられることになるし
まともな医療機関はないと思ってくれたまえ。
人間相手にしていない奴と渡り合うのなら止めはしない。
重要なことを言い忘れていたが、まず寝る場所を確保しないとだめだ。
ついでに言えばここ、夜は確実に零下だからこのままだと凍死するぞ。
えっ、あの世に行っているのに凍死とは何事だって?
法的に死んだからここはあの世。
で、今はエクステンドタイムってわけだ。
えっ、帰りたいだって? そりゃ無理だ。だって今はうちも帰れないからな。
ゆっくりしていってね。
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