■月 ●日  No5012

 真面目な話本気になった朝倉は基本的に拘束不能である。
 フルスペックを出せば多分施設を爆破するので、
 だれもやらないというかやったらどえらいお金が請求されるから
 やらないのである。

 閑話休題


 顕界で飛行訓練は意外と容易にできる。
 というかこれは誰が見てもスカイダイビングである。
 顕界で飛行するには 背中にパラシュートを背負う必要がある。
 そしてある程度の高度から飛行訓練を行い、特定高さまで
 降りたらパラシュートを開けるのである。
 まあパラシュートが閉まっていても安全に降りられるのがあいつらではある。
 
 とはいえ、実際はパラシュートと同等の減速などは必要である。
 ぎりぎりまで直滑降からの水平飛行なんてした日には
 Gで内臓がやられることが知られている。
 なので、何だかんだ言ってもそこまでハチャメチャな挙動は
 できないというのが常識である。
 まあその常識を超えてしまうような輩はたしかにいるのだが。
 だいたいは種も仕掛けもあるのである。

 そんなわけだが、霊能局の連中はパラシュートなんて持たないんだよな
 あいつらマジで治外法権なんじゃないのかと、背中にパラシュート背負っている
 魂魄がぼやいていた。