■月 ●日  No5081

 魔法の開発には金がかかる。

 確かに魔法開発技術はコンピューター内のシミュレーションなどによりトライアンドエラーなどは相当数減っているのだが
 最終的な魔術実行や、弾幕発射用砲台のインストールなどは未だに
 アルターと呼ばれる祭壇頼りである。
 
 このため物理弾幕と呼ばれる弾幕では、大型祭壇が必要になりこいつがかなり高価になりがちだ。

 それでも物理弾幕を利用できるのは自前で力押しでインストールできるカミと呼ばれる連中や、資金的バックがついている連中ばかりである。一方で金がかからないような物理ではない弾幕例えば、つららとかを投げている妖怪は超ローコストである。

 物理弾幕を突っ込むためには複製元の砲台をインストールするのが常である。つまりこいつが金がかかって仕方ない。きちんと動くようにしないと自爆する。
 そしてアルターには大理石やら宝石が必要でこいつがコストを釣り上げている。もちろん手段はある。

 それが自前採掘である。採掘先はもちろん地獄である。

 たとえばアルターの基本材料である橄欖石は地底のマントルが上がってくるゼノリスを採掘して作成される。地獄にいる亡者たちはまあこのゼノリスを採掘していることが多いんだそう。

 

 それが血の池地獄とか、まあ色々地獄の下になっているのだろうが
 私には某ギャンブラーが体現するあの地下にそっくりに見えるのは気のせいだろうかって管理している鬼に尋ねたら、「そりゃ今はそれがブームだから」と笑いながら答えられた。 

 なんだかなあ。