■月 ●日  No5110

 朝倉曰く、回復魔法とは最悪の外法なんだとか。
 最近これについて、かなり思うところがある。
 奇跡というものの危険性についてだ。
 特に病気からの回復は一見すると良いように見えるが最終的な結果は
 あまり良いものでもないことが知られている。

 回復魔術の危険性は以前書いたこともある。
 耳が聞こえるようになればそれはノイズであり、大きなストレスとなり
 今まで耳が聞こえなかった人たちが早々に自分の鼓膜を破るって
 ことが起こってしまったとか。
 だから回復魔法の使い手と言うのは、大体ろくな評価ではない。
 リスクのほうが大きい。

 免疫不全を治したら免疫が暴走して脳を攻撃しだし狂人になったという
 ケースもあるから、だいたい白魔術師というのは黒よりも質が悪い。
 まあ現代では免疫回復とともに阻害薬をワンセットで服用して
 安定するまで待つって治療方法が確立されている。
 こうなってくると魔術を使う意味なくねって話にもなってくる。
 
 現代のヒーラーは医師免許を取得したうえでヒーラーになるとか 
 そういう方向でないととてもじゃないが運用できないんだとか。
 まあこういうのがあるんで、弾幕被弾対策が身代わり呪符依存になるわけです。