■月 ●日 No5161
この婦警、名前をペールという。まあヴィヴィットと同型機だから
当然だと思う。確かに彼女を通せば月面と話が付きそうな
もんだろうが、本人の意思を全く考慮しない思考では碌な展開には
ならないだろう。アンドロイドに意思を認めるのかって問答はあるが
ぶっちゃけそんなもん意思疎通が出来れば問題ないだろの精神である。
ってかホモサピエンスとか、そもそも有機体かどうかなど超ナンセンスだ。
幻想郷生活している奴の常識ってもんだ。
大体考えてみろ、閻魔様はその理屈だと無機物だ。
無機物に裁かれているんだ。いや、そういう意味で見れば相手は
一種のコンピューターっていうこともできそうだ。
実際、閻魔様も月面で活動してもフリーだったわ。ちゃっかり衣服を
仕入れていて実はすごいミーハーだってことを最近知ったわ。
まあそんなわけなのでとりあえずペールを治療してもらい、
うちのところで預かることになったわけよ。
修理って言ってもいいんだろうが、ほぼ治療なので治療でいいだろ。
とにもかくにも人間がやることではないわけだわ。思ったより怪我が
深刻だし、がっちり治療しないといけないというか移植作業する
っきゃない。 しかもほかのヴィヴィットどもが茶々を入れるし
ひどいカオス状態だ。本当一体どうなるんだ自分。