■月 ●日  No5166

 妖怪とは基本無害である。というか変な風に触らなければ無害である。
 一応無害である。たまに悪意の塊みたいなやつがいるが大体が
 機能を制限されているのだ。
 そんなやばそうな妖怪たちが、今回の異変には憤慨している。
 こんな普通に活動している妖怪に人間の使用する武器を与えると
 何が起こるのだろうか。まあ手に負えなくなること必至である。

 ここで重要なことは人間が使う武器であることだ。
 これはとても重要で、これだけで人間の攻撃なのか妖怪の攻撃なのか
 わからないのである。なにせこの手の人間はみんな根本的な部分で
 勘違いをしている。つまり妖怪たちは一度正体を見せてから襲ってくる
 と思っているのだ。実際は人間の姿をしたまま人間の武器で攻撃するのだ。
 
 ちょっと考えればわかることだ。妖怪だってみんな人間の姿に
 なれるわけがないのだ。で、人間やめた姿で襲ったらすぐに
 妖怪の仕業だとわかるのだ。そんなことをしたら、無関係の同胞が
 大ピンチになるのだ。

 だいたいうちの社員を狙っているってことは、彼らは誰が本当は
 妖怪なのか分かってないということなのだ。だから関係者だと
 認定した者を攻撃対象にしているのだ。
 この理屈は、弾幕ごっこが少女同士で行う根拠にもなっているので
 みんなよく覚えておくように。 


           

 

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