■月 ●日  No5176

 妖怪変化といっても実際のところしっかり納税は行っているし
 幻想郷にいる妖怪であっても顕界に副業を持っている妖怪はそれなりにいる。
 彼らはこの時期になると顕界に移動して申告を始めるのだが
 申告用の専用会場がうちの会社なのである。まあそんなわけで
 普通の申告会が始まるのであった。

 まあ、特別なんてことはなく、みんな必要書類を持って現地に行って
 申告を行っていくというなんとも顕界と同じ光景になっている。
 必要書類が不足していたり、ローンの残高証明が行方不明になったとか
 いろいろ有ったりもしている。
 
 中には幻想郷や顕界内で副業をやっている場合、必要経費の
 申告を行っているケースもある。
 ちなみに幻想郷で得た証文はそのまま領収証として利用可能である。
 ちなみにいくつかの減税措置については幻想郷内部を利用すると
 適用されないケースがあり、注意が必要となっている。
 
 これはあくまで税制が顕界の産業保護を目的としているためであり
 幻想郷で消費されてもってところがあるところがちょっとした問題でもある。
 ただ、幻想郷住民が顕界の政府に税金を払っていない、すなわち
 還流している利益が限られていることから、この措置は当然と考えられているのだ。
 まあ、本当の理由はごまかしやすいからだろうがな。