■月 ●日  No5184

 塗り壁って言ってますと、文句を言われそうなので、真壁さんっていうことにします。
 本当の名前は 中らずと雖も遠からず。
 んで真壁さんと岡崎先生の出会いは意外と前からで、まあ岡崎先生が学界から
 おん出された原因が真壁さんだったとか。
 
 まあ、そりゃ妖怪界隈からはショックだったのです。幻想郷へ移動するポータルは
 意匠性も魔術も儀式も不要であり、再現可能なポータル作成で移動可能である
 と言っているようなものだったのです。これは幻想郷を揺るがしかねないというか
 博麗大結界最大級のセキュリティホールだったのです。

 まず、突き上げを食ったのが隙間妖怪でした。なんでこんな大欠陥が放置されていたんだと。
 まさか、コンピュータを複数台利用したブレードコンピュータで、結界構造を解析され
 逆位相キルリアン振動をされるって誰も思わないわけです。
 
 そう、彼女は壁を作る程度の能力です。その壁は物理層だけでないわけで
 設計上の欠陥も実のところ50年前に発覚していたのにそれを隙間妖怪は放置していたのですね。
 当時、隙間妖怪は大容量の輸送手段を構築中であり、ここでセキュリティホールを埋めると
 八雲商事のタイムスケジュールに影響が出ること確実だったので敢えて放置していたのが
 とんでもない速さで解析された挙句、開発者自ら幻想郷に足を運び、博麗の巫女と
 戦闘を開始したとあって、インシデントどころではない、もう大災害。

 小兎姫は警視庁ルートから岡崎教授を追うこととなり、真壁さんも召喚されて
 事情聴取をうけたんだとか。しかも同じ大学だから当然という。
 あたしゃ顔真っ青になりましたわ。 そりゃ、あの博麗大結界再構築になるわけだよなと 
 妙に納得しました。 閻魔様がキレていた理由もわかりましたし、閻魔様の前に
 隙間妖怪が現れなかった理由もそりゃそうだとね。  
  
 

 

           

 

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