■月 ●日  No5289

 八雲商事にもやらかしはある。それは岡崎先生がやってくる前のお話。
 言っちまえば八雲商事はセキュリティ面でガバガバだった。
 とくに朝倉が使っていたコンピューターからデータが洩れる問題は
 かなり大問題だったが、よくよく調べるとほかの端末からも漏れていることが
 発覚して社内は一時的に険悪な雰囲気になったそうな。

 一時的に済んだのは、ボスの盟友と言うか腐れ縁の姫ちゃんの存在。
 そこは本職、企業スパイをやってるかどうかを本職の力を横領もとい
 行使して誰も犯人がおらんことが分かったらしい。

 まあ結局ブラウン管から出ている電波が原因だとわかったのは
 だいぶ後のことだが、そのころには朝倉が初期スペルカードを使った
 立体モニターに移行していて朝倉から情報が漏れないようになったらしい。

 さて、ここで岡崎である。
 まあ言っちまうと、岡崎先生は情報の流出先だったところから情報を
 入手していたのだった。今にして思えば目を付けられて当然だ。
 
 彼女の研究とその辺の情報が悪魔合体した結果が、博麗大結界を
 強引に突破する機器だったのはのちの話である。