■月 ●日  No5298

 八雲商事にある武装列車は、輸送列車が危険にさらされたとき用に存在している
 特殊車両です。しかしそんな武装列車も最近はいくつかがお役御免となっています。
 というのも、スペルカード発射システムが極端に小型化したためです。

 スペルカードが持つ防御機構を連続運用すれば、防御面も問題なく
 武装列車にあった装甲版は、加速は遅いわ、燃費は最悪というどうしようもない
 代物であり、さらに言えば古い防御機構はほとんど走る棺桶となっている。
 つまり社内で残っている武装列車は軽車両と言われる。小型かつ軽量な武装列車
 だけというなんとも言えないことになってるのだ。
 つまりカーンカーン。
 
 で、武装なのだが、通常の輸送列車である程度戦闘が可能であることは
 岡崎が開発した対月面戦闘輸送列車 インディペンデンスとフリーダムが
 証明してしまったのである。
  
 ちなみに、この二機が輸送しているのは大量の妖精であり
 いくら駆除しても指数関数的に増える妖精たちが月面に舞い降りた時点で
 月面戦争の趨勢は決していた。隙間妖怪も博麗の巫女も、魂魄たちも
 あるいは朝倉でさえ、この件については全てが囮である。
 戦争後も放置された妖精が勝手に増加したため、あのインシデントになったのでした。

 で武装列車だけど、重機のエサになるわけないじゃん。
 架台だって高性能だし、もったいないでしょ。
 しっかり魔改造されて今乗ってるけど、妙に居住性がよくてなんかむかつく。