■月 ●日  No5301

 スペルカードには通常のスペルカードと当社が利用する疑似スペルカードがあります。
 疑似スペルカードとは、そもそもカードを使用せず、携帯端末から呼び出す代物です。
 また、動作制約もだいぶ違います。疑似スペルカードでは、物理物体を大量に
 運び込むことが出来る特性がある反面、大量に電力を消費します。
 つまるところ疑似スペルカードの実態は無理やり実現した隙間妖怪の挙動の
 再現とすることもできます。問題は電力だけじゃなくて、自分の持っている魔力
 キャパまで消費するってクソ仕様であることです。
 
 はい、いまだに幻想郷に物資を運ぶ際に列車から離れられない理由はそれです。
 列車のほうがはるかに安全に大量に物資を運べる点は変わらないのです。
 ついでに言いますと疑似スペルカードと言えど物資を運ぶには容量が足りません。
 私が運んでいる特別注文品ならまだなんとかなりますが、それ以外では
 とても使えないのです。

 魂魄くらいになってくると、バリケードを建てたり、ドローンを大量召喚したり
 複雑な運用ができるんですけどね。
 魂魄ですらドローンとしているのは、放出後の制御は現代技術を使うしかないという
 制約があるためであり、それはそれで使いづらいと言えそうです。
 面倒な話だ。