■月 ●日  No5307

 霊能局ってのは、言っちまえば顕界においても幻想世界案件に対応しないと
 いけない場面ってのがすっごいあるのですわ。そうした案件の対処をするところだと
 思っていましたが、そう思っていたことが私にもありました。

 霊能局で荒事をやってる奴ってほとんどおりません。あの辺は少数精鋭であり、
 この人数で良く回ってるなって思えるくらいの状況ですが、
 一人一人がとても始末が悪い人材のオンパレードです。
 だけど、彼らの仕事と言うのは、本来は滅茶苦茶地味です。

 一例を言いましょう。彼らの仕事の中の一つに建築主事への助言があります。
 総合設計制度に該当する大規模物件について、霊的なリスクがある場合に助言を行うというものです。
 たとえば、地震想定時に出てくる数値に一定の割り増し係数を加算するとか、
 一定の加護があり、それらがプラスにもマイナスにも働くときに発生しうる規制とか
 そんなものが色々あります。
    
 ほかにもイベント時の警備なんかもやってる時があります。
 対テロで警備をするときがありますが、この場合は呪殺とかその手の奴です。
 ほとんど反射して事故るらしいです。 当然だよな。

 霊能局の仕事はしばしばほかの官公庁と結びついて、色々やってくるし、やらかすときもあるので
 一部省庁から蛇蝎のように嫌われているという話もあります。
 さもありなんですね。、