■月 ●日  No5611


 みんなおばん。建築士で不動産投資家のまな板やで。一応表向きの職業がそれやで。
 不動産投資家やってる妖怪は結構いてな。資格をとってる妖怪も結構いるで。
 現代の妖怪は不動産の資格を得て自分たちの住処を確保するんや。
 得意分野はRC造、構造計算も得意や。人間離れした速度で図面が書けるけど
 建築士の試験でしか役に立たん特技や。実際にはCAD頼りになるで。

 今回は博麗神社の話や。基準法三条の四を適用つまり博麗神社は建築基準法
 適用されない建物ってことになってるで。これは構造規定まわりで、魔術を
 使用した建築建材が建前上大臣認定を取れないためなんや。
 魔術保護しているから一見するとぼろぼろに見えるけど、耐震等級Ⅲ相当の
 ハイスペックになってるで。天井も特定天井相当に補強してあるで。

 もちろんドレンチャー完備や。いざとなったら防火装備も充実しているんや。
 境内は一応避難所扱いにもなってるんや。市街地でもそれなりに敷地があるから
 人間でも妖怪でも避難できるで。でも霊感強いやつは近寄りたがらなくなるわ。
 もちろん防災物置も完備しているで。周辺住民神社に入れたこともあるで。
 中が意外ときれいだとみんなから言われるで。別棟だけど公衆便所や災害用
 マンホールトイレもあるんや。

 みんな避難所として使うと思ったよりも快適でびっくりするんや。
 しかも夏に冷房をかけていないのに冷房が掛かっているように感じるんや。
 お察しやな。