■月 ●日  No5684

 みんな忘れていると思うけど、うちの会社にはメイドロボがあるんです。
 月面カチコミ用に開発されたもんで真空下でも活動可能だし、
 恐ろしいことにスペルカードまで利用できてしまう代物です。

 ただ月面戦争が終わりますと彼女に大量の予算をぶっこめないし
 そもそも燃料周りが色々やばいので一般家庭に突っ込むのも
 厳しいっていうんで、最近は幻想郷入り口のゲートキーパーとか
 月面活動とか、霊能局に貸し出しとかもしてます。
 軍事利用とかできるんじゃないかっていう意見もありますが、
 ここまで人間そっくりだとアンドロイドに権利をとか言いかねないので
 隠しっぱなしです。というか妖怪とアンドロイドって
 どこが違うんだって話になりまして。
 
 ほらアーキテクトのボディガードとか、地蔵菩薩のねえちゃんとか
 閻魔様だってそういう意味ではヴィヴィットと同型なわけですよ。
 そうなりますとね、もうややこしいから
 普通に妖怪扱いにして権利与えたほうがマシってことになるらしい。
 おかげで量産はできなくなったが考えてみたらアーキテクトの
 周りのボディーガードも数絞ってるのね。
 そりゃなと思いました。

 ちなみに権利が発生すれば税金払わないといけないって気づいたのは
 その直後でした。