■月 ●日 No6314
八雲商事に所属している「魂魄」と呼ばれる人物は元白玉楼の御庭番である。
このおっさん、白玉楼にいた時は老人っぽい姿だったのに八雲商事所属になってからは
どう見ても若返っている。イケオジ化したといえる。黙っていれば確実にイケオジである。
黙っていればと書いたのは、まあぶっちゃけこの世界すなわち顕界にいる理由がわりとしょーもないためだ。
言ってしまえば顕界の生活をエンジョイしていると言える。一応剣豪だし、戦闘になれば強いし、一応だけど
訓練もしっかりこなしてるんだが、いかんせん奴の普段の生活はなかなか凄い。
昔と大きく変わったこともある。昔は大人向けの怪しい店に出入りしまくっていたが、現代では
在宅でそれが可能になったので、彼の持っているPCやらストレージに色々と春画の類をため込んでいるとかなんとか。
こうなってくると白玉楼引退したのもそっち方面じゃないのかと勘繰るレベルなんだが、
朝倉に言わせれば半霊でいるために必要な投資とも言っているんで、そういうことにしておいてやる。
このおっさん、普段の武器は刀だけじゃなくてハンドガンも使ってくるので、某所で
「生涯無敵流」って言われているとか。もちろん現代兵器を普通に使うことに躊躇なく、半霊をアシスト場所に
待機させて狙撃させるなどの器用な真似もできるので概ね有能である。
まあ変態であることは、これでちゃらになってる。