■月 ●日 No6320
うちの監督省庁として宮内省霊能局というお役所があるんだが、まあいわゆる妖怪変化とか
科学で解説しづらいような現象に対して色々活動するところである。
はっきり言っちまうとうちらの仕事をやってると最終的なポストがほぼここになる。
妖怪関連の有識者は常に不足しているらしく、その都度色々なお仕事をしているんだが
私に言わせれば人体実験待ったなしのやべえ組織扱いだ。このヤバさは我々の
比ではないとおもってる。
霊能局職員でわりと有名人なのが小兎姫だ。間違いなく此奴はニンゲンじゃない。
見た目偏差値が高めなのものでたまに対外的なテレビにも出てくる。化粧でごまかしているが
間違いなく此奴、年を取っていない。
まあ、八雲商事の連中そろいもそろって年を取ってないから基準がマヒしがちなんだけどな。
んで、この霊能局、入ると滅茶苦茶給料がいいらしい。
それならみんな霊能局に入ると思うだろうが実際はそうじゃない。霊能局にいると
心身をすり減らすって話をよく聞いている。つまり危険極まりないところなんだよね。
うちの会社よりも待遇がいいって言われているけど、うちの会社以上に退職者が多い。
まあ周囲は官僚と同じような仕事をしているから体を壊すと思っているようだ。