■月 ●日  No6323

 霊能局は顕界で発生する妖怪がらみの案件を対応する団体である。
 と言ってもやっていることの大半はとても地味なものだ。たとえば環境アセスメントなんかがある。
 ここでいう環境アセスメントは、呪術的な瑕疵があるかどうかの判定を行うものだ。
 
 たとえば野建て太陽光発電システムを設置するときにこれをやってるのとやってないので明らかに
 事故率が変わってくるというか、事故ったところの大半が環境アセスメントをきちんと実施していない。
 呪術的なアセスメントといってもだいたい何かある場合は科学的にもほぼ何か起こっているので
 仮に瑕疵が見つかっても、ほぼ科学的にも証明可能である。
 
 ではなんで呪術的瑕疵を見つけるかというと、その多くがコストのためだったりする。
 例えば広範囲のボーリング調査とかをやるのは大変だけど、呪術的瑕疵が一定か所で発生していれば
 そこに調査を集中するだけでだいたい瑕疵が見つかるのだ。
 大体、仕掛けている側もその辺の事情は分かっているからコストをかけているところはだいたい
 調査範囲の絞り込みのためと理解しているわけですね。

 こういう仕事も霊能局がある程度主幹でやっているとあって、とても大変だなと思ったりします。