■月 ●日 No6342
里香女史と一緒に仕事をしていますとですね、いろいろなものに出くわします。
里香女史は戦車に乗っていることで有名な幻想郷の税関です。勤務態度はまじめというか
いたって仕事に忠実です。そんな彼女ですが幻想郷に流入するもののうち特に
犯罪に関係しそうな品々を送還したり、当局に通報したり引き渡すって仕事をします。
なので彼女はというか彼女たちの武装は顕界の武装と大きく変わらないものが採用されます。
戦車もそのひとつってわけですよ。
ややこしいのは幻想郷では麻薬や覚せい剤の類は普通に入っても取りまられないって
ことです。だから犯罪組織の天国じゃないかって思うかもしれませんがそれは大きな間違いです。
単純に幻想郷にはニーズがないんですよ。だって解除もトリップも魔術で代替できるのに
わざわざ高い金払って体に悪そうなケミカル摂取するバカはいないんです。
問題があるとしたら武器の類ですが、ぶっちゃけこれも幻想郷では人気ないです。
だって整備できませんもん。数回使ったら終了で、これで妖怪と戦うなんて
ほぼ無駄の一言です。冴月さんが東側の兵器使うのも結局のところメンテナンス性重視のためで
それ以上もそれ以下もないんです。
そう考えると彼女の税関としての仕事って何かって話なんですが外来種導入とか
その逆が多くなるそうです。なおこの手のことをやったら幻想郷に拉致って片道切符に
してしまうとか。だいたいすぐに耐えられなくなってあの世に逝ける恐ろしいペナルティだとは
思いませんかね。