■月 ●日 No6345
基本的に幻想郷の住民というのは我々が棲む顕界と比較するとまるで価値観が違うことを理解すべきだ。
特にギャップを感じるのは衛生観念で、自称現人神すら未だに慣れないとこぼすレベルである。
確かに慣れろというのはかなり至難だ。なぜなら顕界の人間はみなが思っている以上に衛生観念が
変わっているからである。はっきり言えばこの数十年間で一気に変わってしまい、そのギャップは
どうしようもないレベルに入ってしまったと言えるだろう。
新人社員ほどこの問題はかなり深刻になっている。このせいで幻想郷の食べ物を食べることができない。
幻想郷は死と隣り合わせだからそこの食べ物を食べるべきではないって意見はよくあるが
言っちまえば、衛生観念の違いから体を壊すリスクが大きすぎるだけだ。なんなら中有の道だろうが
冥界であろうともそこで飯食ったらダメってことになる。冥界に弁当を持って行って食ったら
それもダメなのかってことになる。もうここまでくると、ルールってなんじゃろなってなる。
メリーやレンコはこの点まだましだ。典型的山ガール。幻想郷の衛生観念にも対応可能で
寧ろ余裕だ。岡崎先生は大苦戦した。なので幻想郷から早々に引き上げている。
ダメなら自分たちの居場所を確保している。かなり合理的なアプローチだと思う。
正直な話これはかなり大問題だ。もうどうしようかと思ってしまうレベルだ。
このようにみんなが思っている以上に現代っていうのは変化が早く、幻想郷で働くこともまた
新たなステージにいると思ってよいと思っている。