■月 ●日  No6427

 綿月妹は切断に特化した戦闘スタイルを持つカミである。まあ切断特化って勝手に私が
 規定しているだけなんだけどな。
 彼女の任務は小惑星とかを切断して破滅的な未来をなくすってことらしいんだが、
 毎度成功しているわけじゃないらしい。切断したことで内部にあるガスが噴出してとんでもない
 ことになることもしばしばである。つまりポンコツである。
 いや、びっくりするぞ、こいつらのポンコツぶりは。
 なんかしらないうちに我々がフォローの側に回っているのもポンコツ過ぎる。
 
 てなわけで月面の案件であるが、月面に行くためには、こちらもある程度の加工が必要だ。
 魂魄のようにそもそも半霊みたいなタイプもあるし、無限コンティニューで穢れを
 処理するってアプローチもある。ヴィヴィットなどの機械やケイ素生命体みたいなもんでも
 いいんだが、これらは絶対条件じゃないことは博麗の巫女を見ても明らかだ。

 つまるところ、連中が恐れているのは生物的な災害であるバイオハザードである。
 穢れというのは結局のところ汚染ってことであり、極端に隔離された空間上で
 病原体などが別に進化することを恐れているって言っていい。
 と言ったまではいいんだけどさ。実際は月面兎が十分顕界で活動できるわけで
 その定義はクソガバガバだ。連中曰く、現状で病気を駆逐できるからであるそうなんだが
 だったら変なルール規定するなよって思う。本人は至って真面目なのがなんともいえん。

 だから結局滅菌処理すれば顕界の品々を平気で月面に持っていけるんだわな。
 こんなにガバガバだとわかっていたらもっと緩いおつきあいしていたわ。