■月 ●日  No6418

 顕界と幻想郷のパワードスーツの違い。幻想郷のパワードスーツはアニメから飛び出したような
 人間サイズのロボである。顕界でそういうロボスーツが出回らない理由は簡単で動きにくいうえに
 稼働時間だけが短いからだと思う。ついでに言えばパワードスーツはとっくに小型化していて
 災害現場とか、介護の現場とか工事現場にとっくに入っている。
 傍から見たらほぼハーネスの類だ。

 んで、幻想郷製パワードスーツ、完全に自称現人神の趣味、しかも人に乗せて自分は乗らない。
 そりゃそうよって感じ。だって危険だものというか初めて動かしたらそら浮かんでそのまま地面に
 衝突したんですよ。糞ですわ。
 実のところパワードスーツのアプローチは里香女史の戦車でやってるけど、あれなんかは
 戦車が一種のバディみたいな代物で、操縦者に変に操縦やらせているわけじゃない。
 少し応答性が悪いかもしれないが、それを云うなら、自動車の運転補助システムみたいなもんだ。
 
 だがこのスーツは何だ。装着に時間はかかるし、装着後はまともに動けもしない。
 トイレはオムツだぞ。QOL最低しかも匂うぞ。
 まあ匂いは処理してもらってるけど、これ悪い意味の西洋鎧だよ。しかもこんだけ装備しても
 被弾に耐えられないからゴミオブゴミだよ。いったい何のために開発したのって感じ。

 まあ浪漫だろうがな



 

           

■月 ●日  No6417

 幻想郷にですねパワードスーツが現れて色々笑いを誘うこの頃です。
 といってもですね、現代のパワードスーツとは趣が違います。現代の顕界のパワードスーツってのは
 工事現場で腰の負担を軽減するとか、事故を防ぐハーネスとかそんな感じです。
 見た目上そこまでカッコいいっていうわけではないです。最近ではバッテリー内臓の空調付き
 服装とかも広義のパワードスーツと言えるかもしれません。その意味で現代のパワードスーツは
 知らないうちに普及していると言えるでしょう。
 
 で幻想郷にでてきたパワードスーツですが、バリッてるっていうそうです。
 そうアニメとか特撮に出てきそうなアレです。現代じゃ、パワードスーツは謎パワーで変身
 じゃなくてガチンコ装着でロボというよりアニメロボそのもののデザインです。
 
 はっきり言いますが、よわいです。見かけだおし。だって誰が見ても動きにくそうです。
 重いし。アニメロボと何が違うんですか状態。小さいから出力も足りないし、
 中に乗ってる人の安全かんがえてなさそうなのでヴィヴィットとかのほうがマシです。
 だから私に着させようとするなお前らいい加減にしろ。

 なんで自称現人神はノリノリなんだ。これで飛行できると思っているのか。
 いや出来たけど、これロケットベルトですよね、自由に飛べるわけねえだろ。
 死ぬわというか死んだわ。

 俺じゃなければ終わっていたね。それが目的なんだろうけどさ。どうみても動く棺桶だろこれ


 


 

           

■月 ●日  No6416

 私は知ってしまったっ!綿月依姫は朝倉と同類だったと。
 皆さんもお気づきだと思うが月とは我々の星の守護天使である。なんだかんだ言って
 外敵からこの星を守っているのは月だ。月が宇宙からやってきた輩を迎撃しているといえる。
 あんまりにも目立つ衛星のため、どこのアホもとりあえず月面を前線基地にしたがるらしい。
 結果、だいたい月面で撃ち落とされるオチが待っている。

 なんかおかしいとは思っていたんだよね。確かに朝倉は綿月姉妹に対してライバル心みたいなもんを
 持っているとは思っていたけど、なんだかんだ言ってその能力の運用についてはそこまで
 何も言っていなかったし、現にうちの会社と取引するにしても、特に朝倉をどうこうしろと
 いう話もなかったわけですよ。

 まあ言っちまうとですね、生命活動云々を穢れと言ってるくせにこいつら滅茶苦茶
 同類だったってことですよ。つまりふたりとも腐ってやがるっ!
 あーそうだよ、顕界から月面に何かを送るって時点でなんかおかしいんだよ。
 まあ送るのは穢れのないデータってわけなんだけどな。
 
 
 



 

 

 

           

■月 ●日  No6415

 幻想郷のように妖怪変化がやたらいるようなところでは、変な外的がやってきても
 無力化された挙句にぶっとばされるであろうことは間違いないと思ってる。
 というかですねこういうところって外国人ならぬ妖怪の居住地ってことは思いのほか多い。
 霊能局なんか、だいたいこの辺の連中に対応している現場の連中と、小兎姫みたいな
 キャリア組と別れている。
 今日はそんな小兎姫の話。
 
 何故か彼女は居住地でもかなり恐れられている模様。問題は朝倉と一緒に恐れられている。
 まあだいたい二人で暴れたからなんだけどな。彼女たちの武勇伝はかなりやばい。
 その気になれば妖怪を片っ端からぶっ潰して回っている。
 これが櫻崎さんが一緒ならある程度歯止めがあるが、朝倉と一緒だともうだめだ。
 二人だと色々なマイナス点が増幅して手に負えなくなる。
 すいません半分間違っています。櫻崎さんも起こらせるとやばいです。

 まあとにかくですね、妖怪居留地に朝倉と小兎姫が二人で出撃するとヤバいというか
 だいたい二人で出張る時は本来だったら自衛軍が出張るような奴なので、
 当然そこに住んでいるような妖怪にとっても脅威なわけです。

 なので二人が出張るとみんな複雑な表情しています。
 あとは被害が出ないことを祈るばかりです。もちろん周囲のですが。
 
 



 

           

■月 ●日  No6414

 幻想郷というのは妖怪が住まう一種の楽園だと聞かされてきた。まあ一部の連中にとっては
 楽園かもしれないが、とてもじゃないが現代基準では楽園でもなんでもない。
 ここでポイントになるのは幻想郷は確かに楽園である。それは幻想郷が出来た当時の基準でいえばって
 話なのだ。つまり現代基準では超絶過酷であるということである。
 ブラックどころの騒ぎじゃない。確実に体を壊すレベルである。

 幻想郷に行くとなるとなんだかんだ言って訓練が必要になる。サバイバル訓練は確実に必要。
 昔だったらその辺の訓練はちょっとした内容で十分回っていたらしい。それなりに外に出て
 活動していた人は多く、そもそも家に閉じこもって云々ってことはなかった。
 しかし現代ではそうはいかない。何をするにしても合理的な説明が必要で、合理的な説明ができなければ
 守っても貰えないわけだ。きつい。

 引退した巫女が顕界でそのまま普通に余生を過ごすなんてことも増えた。無理に幻想郷に
 戻りたくないとまで言われる。残念ながらそれが実態の様である。
 しかしここにきてそれも閾値を大きく超えた気がする。だからと言って海外の人を幻想郷に
 寄こすのはそれはそれで違う。

 いや、この話をしたのは正直自称現人神はよく我慢しているよねって話でしてね。
 

 

 

 

           

■月 ●日  No6414

 みんなが思っている以上に博麗大結界は常にアップデートを繰り返している。
 従来の博麗大結界では、物理層からの侵入防止の観点から管制室を用いての
 物理門扉をワンセットで運用していたんだけど、今ではとてもしなやかな結界になっている。
 まあ、幻想郷に行きたいというアホを招待するくらいにはかなり便利になったと思う。
 
 博麗大結界が複雑になった理由は間違いなく岡崎先生のせいだと思っていい。
 岡崎先生の結界突破方法は今まで必要だった様々な制約や代償を吹き飛ばしてしまって
 ほぼノーリスクで幻想郷へ移動することを可能にしてしまった。
 おかげで幻想郷へ大量の物資を移動させるペイロードを確保することが可能になり
 ほぼ隙間妖怪たちの人力での移動が機械的にほぼ自動で運用できるようになってしまった。

 こうなってくると博麗大結界の基本的なコンセプトがまるっきり変わってしまう。
 最初のころは、博麗大結界を突破するのには待ちぼうけが必須だった。
 出入り口付近で、待機しないといけなかったがそれでも問題はなかった。
 当時はそこまでネットも普及していないからただの列車の立ち往生扱いだった。
 今は無理だ。

 んで問題はだが、肝心かなめの列車は相変わらず古いままだってことだ。
 重機の餌になる列車を卸してもらってるのは今まで通りである。
 せめてもうちょっとですね、まともな列車になってくれるとですね 快適なんですよ。
 糞暑いか糞寒いかの両極端なのなんなのっ?
 
 

 

 

           

■月 ●日  No6413

 幻想郷の人間と直接会いますと、なんといいますか愛嬌のある姿をしているんですが
 少なくても言えるのは現代の私たちは幻想郷の住民からしたら十分妖怪の類である
 ということが出来ます。まず多くの住民が結構丸顔です。よく噛んで食べないといけない
 って理由もありますが、細身の顔とか醤油顔とかは到底期待しちゃだめです。
 顕界基準できれいな姉ちゃんがいたらほぼ人間じゃないです。

 んで最近問題になってるのが幻想郷の妖怪の姿が顕界基準になってるってことなんです。
 まあ顕界基準が妖怪に追いついたっていうしかないのかもしれません。
 そういうこともあって妖怪の中には顕界に移り住んでいるのもいるのです。
 幻想郷から顕界にやってきた妖怪は入管法とかが絡んできまして、普通の人間と
 同じような取り締まりが行われます。

 まあ、妖怪変化が顕界でも安全に活動できるようになった理由は単純です。
 一つは労働力不足、もうひとつは言葉の壁が低めであることです。
 といっても言葉の壁が全くないわけではなく、顕界に棲んでいる妖怪相手の語学
 教室ってのが普通に動画であるのにはびっくりです。

 まあこうなったのは、普通に税金を支払う朝倉のような頭脳労働者の存在が
 知られるようになったってのが大きいですね。