■月 ●日  No5315

 うちの会社と敵対している会社を調査したところ、
 やばい物質が出てきて社内で話題になっている。
 その名も伊弉諾物質。朝倉から存在することは聞かされており
 まあ言っちまえば記憶のバックアップシステム。

 その実態は、ヒトが無限の命を手に入れるために作られた不老不死の薬とかと
 言われている。どこかで聞いたことがあるが、まあ遺体を冷凍保存して蘇生後に
 こいつを再インストールして復活するって代物なんだとか。

 魂の座とかとも言われている。こいつを弾幕として利用していた連中が発覚したのだが
 よりによって天狗のお偉いさんだったということがわかり、色々驚く。
 もっとも彼女に言わせればこんなデータベース、本来は処分すべきであり
 処理に困って地中に埋めたがムカデが再発掘してしまったというのが
 実情なんだろう。
 
 つまり、こうともいえる。
 ムカデの力を借りてこの敵対勢力よりも先にこの物質を
 確保消費させる気だったんじゃないかと。
 
 とりあえずやるべきはこの件を顕界の当局に通報することだね。
 ボスの許可もとってるしね。

  
 

           

■月 ●日  No5314

 いくら幻想郷が高地で、比較的気温が低いといっても、
 このところの35度前後の猛暑はかなりこたえます。
 妖怪の中には外観を変化させることが困難なため、速攻地下やら
 涼しい場所に逃げ込みます。というか炎天下の外で活動できるのが
 ほぼ人間と言うなんというか、うんなんだかなあと言う流れ。

 高温に強い妖怪もいるにはいるんですが、それにも限度ってのがあります。
 鬼とかは比較的高温に強いですが、高湿度もセットになると
 さすがに活動が困難です。地獄で窯ゆでとかやってるだろって指摘もありますが
 あれ、周囲が意外と低温で窯の近くにいたほうがぬくいから
 やってるだけなんです。何が悲しゅうて高温の地上に出るんだと。

 おい、そこの死神、地上のほうがよっぽど地獄だなんていうな
 ボケが! ほら、閻魔様なんか涼しい顔に、あっ、あいつ
 体を部分的に石化して熱伝導率調整してやがった。
 あっでもこれだと熱容量も上がるから。

 まあ熱いって話ですよ。
 エアコン効いてるうちの施設に事情を知ってる妖怪がたむろしているのが
 今であります。このときばかりは博麗神社より人口密度が多いのです。



    

           

■月 ●日  No5313

 このところ幻想郷でも高温化が起きているらしく
 夏の炎天下では飛行しないことを裏で決めております。
 夏場の夜間に幽霊がでるのもぶっちゃけ炎天下で空を飛んだら
 墜落事故が増えるからです。ダメだコリャ。

 おかげで地下では飛行妖怪がごった返しており、しかもみんな高度が低い低い
 地上を歩くひとたちに衝突する事故が多発している状態です。
 私も二回やられました。一般社員が俺得とか言ってますが
 死なないだけましだろって思いました。

 まあこれ、高度を上げると天井に頭をぶつけてしまうからであり
 かといって低くなると色々ぶつかるわけでそりゃひっでえことになるわけですよ。
 んで少女妖怪ってスカート率が多いからまあ色々ひどいことになります。

 これ以上はセクハラとなるため割愛しますが
 もうそうなら歩行者と同じ高さで飛行しておけよって言ってます。
 そしたら白澤がなかなか興味深いことを言いました。

 そう、彼女たちは上空からの街の風景に慣れて
 地上で移動すると道に迷うらしいのです。
 なんだかなあ。

 

  

 

           

■月 ●日  No5312

 さてさて、小兎姫の自力脱出は一応人間が可能な行為って
 みなされましてテレビでも真似をしてはいけません枠で
 テレビの衝撃映像ネタとして晒されることになりました。
 まあ普通の人はできませんわ。

 ちなみにテレビではなぜか本人の談が捏造されており、
 体を鍛えていたとか、とあるジムのインストラクターと言う
 よくわかんねえ属性がついてそれはそれで草しか生えない流れであります。
 
 ちなみにこの時の小兎姫はきちんと懸垂で上体を上に持ち上げてました。
 すっごい筋力です。まあ自分の体重をある程度軽減するとかの
 小細工とかはやってますよね。

 ちなみにこの映像、さらにネットミームになりまして、
 実際に可能かどうかの検証動画が作られ、
 無事できたことで、これは常人でもできる凄いテクになりました。
 もちろん絶対にマネしてはいけません。
  

 

           

■月 ●日  No5311

 小兎姫もたまにはやらかします。
 実は小兎姫は大の遊園地好きです。
 そんな小兎姫さん、ついてないことに人気の絶叫コースターが
 途中で止まるアクシデントに見舞われました。

 といっても逆さまで止まっているわけでもなく、安全なところできちんと
 止まっていたのですから、まあ、待ってりゃ大丈夫だったのですが
 こんな時に限って、会社(ってことになってる)から電話が来たのでした。

 どうしたかって、自力で脱出しやがりました。
 しかも思いっきり動画に撮られました。
 アクロバットガールっていうことで結構な再生数を稼ぎ
 案の定局長にお灸をすえられましたとさ。
 いや、戻れって言ったのあんたやん。ってのが小兎姫の弁。

 自力で脱出できるってこういうときやばいのねって思いました。
 ちなみに櫻崎さんも観覧車から脱出しようと思ったところ
 発想の転換で、観覧車内部で爆睡を敢行。
 風で揺れているのになんちゅうタマだとある意味話題になったのでした。まる。

 

 

           

■月 ●日  No5310

 私たちは幻想郷に入るのに列車で行くので本当にちょっとした
 出張扱いで移動しているが、霊能局の連中は相変わらず
 専用ゲートを使用しているわけで、そんなに我々が信用できないのかと思ったけど
 考えてみたら、連中はどこにでも出現できるからある意味そっちの方が
 あっちにとってはいいのかな。

 んでさ、こっちが移動しているときに連中がいるのを見たのよ。
 いやもうちょっと線路から離れようね。 
 こっちとしては自動防御機構が働かないか心配なんです。
 逆に働かないと強力な妨害が働いているってことで
 それはそれで大問題です。

 んで、霊能局の連中が現れてた場所のアタリを確認したら
 あったよ、ポータル。しょうがないから通報しました。
 いや簡単に見つかるところに設置するなよって話よ。
 うちらならいいけど幻想郷の住民が出たらマジでインシデントよ。

 出入り口に一応待機組がいる? そりゃそうでしょうけど
 一般兵器でどうこうできるような相手だったらいいけど
 象撃ち用の銃しか通らないようなやべー奴もいるんですよ。
 最近だとムカデなんかそうだけどさ。
 
 あとで小兎姫が謝罪に来てました。



 

           

■月 ●日  No5309

 このところ八雲商事内でも色々環境の変化が起こっていますね。
 まあうちのところは基本は変わってないです。
 しいて言うなら、うちの社食が改装して妙に豪華になったことですね。
 これが新しい、福利厚生らしい。
 
 うちの会社の場合、他にも保養所がある。
 現代とは見合わないし、社員のトラブル(主に性的)とかを
 誘発するとかで、一般企業では減っているのだが、うちの会社では
 一般的な宿泊施設を使うほうがリスクだったりするため保養所を設けないと
 いけないという事情がある。

 しかし、そんな保養所についてもうちでも減少傾向にあるらしい。
 理由は簡単、社員防衛上の理由だ。固定されている施設そのものを
 減らさないと敵対組織に攻撃されることがわかってきたのだ。

 まあうちのところの荒事専門スタッフがいるとオーバーキルになるのだが
 一般社員はそうはいかない。運悪く妖怪の社員が正体を見せたら
 そこが心霊スポットとして一般人の好奇の目にさらされるのだ。
 というか攻撃されるというのはそういうことなのである。

 ってのは半分嘘で単に老朽化してるところに上記のことがあったら
 余計にネット配信者の餌食になるってオチであります。
 ダメだコリャ。